鹿児島県の出水市には毎年1万羽以上のナベヅルが訪れる。今年も10月から次々と集まってきて、いまや1万3千羽、これは地球に生息するナベヅルの8割にものぼる数だという。(上の写真は朝日新聞提供)
ところがそのナベヅルの中に異変が起こった。強毒性の鳥インフルエンザにかかって死ぬ個体が現れたのだ。
ナベヅルは野生の渡り鳥だから、人間による管理が難しい側面があるが、放置しておくと、大量死につながりかねず、また出水地方の重要産業である養鶏業にも甚大な被害を及ぼしかねない。
それ以上に怖いのは、この鳥インフルエンザが人に感染するようになる事態だ。
ここ数年、鳥インフルエンザのウィルスが毎年のように脅威を振るい、人間社会を脅かしかねない現象が続いている。このウィルスが突然変異して、人間の間にも広がるようになると、かつてのスペイン風邪のように、膨大な人々の命が危険にさらされる。
今後、国を挙げての取り組みが必要だろう。
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