フォアグラ作りは動物虐待?

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上の写真(AFP提供)に写っている人は、フォアグラの生産のためガチョウやカモが虐待されていると抗議する動物愛護団体PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)のメンバーだ。自らを縛められた姿で表し、強制的に食べ物を摂取させられているのは、ガチョウやカモと同じだと抗議しているつもりだろう。

フォアグラは、フランス語で太った(脂肪質の)肝臓、つまり脂肪肝のこと。これを使った料理は、ローマ時代からある伝統的な料理だ。今日ではフランス料理になくてはならない定番となっている。

原材料には、ガチョウやカモの脂肪肝を用いるが、これをつくるのが尋常ではない。ガチョウにトウモロコシの粥を大量に摂取させることで栄養過多にさせ、人工的に脂肪肝を作り出すのだ。自然な状態では、ガチョウは必要異常なエサを食べないから、人間が強制的に摂取させる。そこが虐待に当たるといって、この人たちは抗議しているわけであろう。

人間も栄養を取りすぎると肝臓に脂肪がたまり、いわゆる脂肪肝になる。人間の脂肪肝を、筆者はみたことはないが、知り合いの医者によれば、ガチョウのフォアグラと似ているそうだ。

なおプラカードには、「フォアグラ=虐待された鳥の病気の内臓」と書かれている。


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