ネアンデルタール人は、従来思われていたように肉食オンリーではなく、野菜を調理して食っていた、こんな研究成果を、ジョージ・ワシントン大学のアリソン・ブルックス教授らのグループが発表した。
教授らは、ネアンデルタール人の多くの化石標本を慎重に調査した結果、彼らの歯に調理した野菜の化石や穀物の化石を多く発見した、これをもとに、ネアンデルタール人の食生活に関する新しい見方を提出したわけだ。
これまでは、ネアンデルタール人は専ら肉ばかり食っていたと思われてきたが、それは彼らの骨の科学的な分析によるものだった。骨の成分には、肉食を類推させるものばかりで、野菜や穀物の摂取を根拠付けるデータが見られなかったのだ。
ネアンデルタール人が滅びた原因を肉食と結びつける見方もあった。マンモスなどの大型動物が絶滅したことによって、食料不足に見舞われたとする見方である。(上の写真はBBC提供)
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