この日(2月25日)、関東地方に春一番が吹いたと、気象庁が発表した。筆者の勤め先の市ヶ谷周辺も朝から強い日差しが降り注ぎ、昼休みに外へ出ると生暖かい風が筆者の面を吹いた。
春一番がやってくると、本当に春がすぐ近くまで来ているという実感が沸く。今年の冬は寒さがひとしおだっただけに、春の訪れが待ち遠しかったものだ。
筆者はまた、春一番の風に吹かれると、キャンディーズが70年代なかばにヒットさせた歌「春一番」を思い出して、つい歌ってみたくなる誘惑に駆られる。この歌は人の心をわくわくさせ、筆者のような老人でも恋をしたくなる感じにさせる。まことに不思議で怪しい魅力を持った歌だ。
近くの中華飯店で昼餉を食し、外堀の土手を歩きながら、この歌を口ずさんだ。すると、生きていることはいいことだという実感が、熱い汗とともに体内からにじみ出てくるような、そんな気持ちになれるのだった。(写真は読売新聞から)
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