死者・不明2万人を超す:東日本大震災

| コメント(0) | トラックバック(0)

110332.minamisanriku.jpg

写真は巨大津波に飲みこまれた宮城県南三陸町の様子。海岸にそって展開する町並みは原型を全くとどめないほど完全に破壊された。一方手前の高台にある県立志津川高校は、周囲から孤立して、校庭にSOSの文字を描いて救出を待っている。

南三陸町は、1万7000人だった町の人口のうち、半分近い8000人の行方がいまだにわかっていない。恐らく津波によって海に流されたまま、消息がつかめないからだ。そうした住民の被災状況を行政側が調べようにも、手掛かりになる住民基本台帳までが消失して、詳しい調査ができないでいる。

こうしたわけで、地震発生後9日が経過したにもかかわらず、被害の全容はいまだに明らかになっていない。

今日(3月20日)の午後、警察庁が公表したところによれば、正午現在で把握できた死者の数は8199人、家族や知人から届け出があり、依然行方が分かっていないのは1万2722人で、死者と行方不明者は合わせて2万人を超え、2万921人になった。

また、20日午前10時段階で約6800人の検視が終了し、約3550人の身元が確認された。このうち遺族に引き渡されたのは2320人で、徐々に増えつつあるという。

この数字のほかにも、届け出がなくて把握できていない安否不明者がおり、これを含めた死者・不明者の合計数は、朝日新聞などの推計によれば、2万6000人を超えるのではないかという。

建物などの物的な被害は、調査が進んでいない。20日現在、家に戻ることができず避難所生活を強いられている人が数十万人規模にのぼっているから、そこから推測するほかはないのが実情だが、それでも正確な数字をつかむまでは、まだ当分の機関を要するだろう。


関連記事:
横浜で大地震に遭遇す:東日本大震災の記録
東日本大震災
福島原発炉心溶融(Meltdown)を巡るプラウダ記事
困難を極める救出作業:東日本大震災
日本の原子力危機(Nuke Crisis)
福島の原発事故世界を揺るがす
見えない恐怖:放射性物質
政府無策の六日間:東日本大震災
遺体を運ぶ:東日本大震災
計画停電と交通マヒ:東日本大震災
欲ボケが国を滅ぼす?:東電福島原発事故
月明かりを見直す:計画停電の日々
悲しみと礼節と勇気:東日本大震災
探しています:東日本大震災






≪ 放射能におびえる中国人たち:福島原発事故 | 東日本大震災 | メドヴェージェフのブラック・ジョーク:日本人奴隷化計画? ≫

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://blog.hix05.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/3012

コメントする



アーカイブ

Powered by Movable Type 4.24-ja

本日
昨日

この記事について

このページは、が2011年3月20日 20:21に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「放射能におびえる中国人たち:福島原発事故 」です。

次のブログ記事は「オデッセイの夜明け作戦(Operation 'Odyssey Dawn'):先鋭化するリビア情勢」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。