墓碑銘 Pour son tombeau :ピエール・ド・ロンサール

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ピエール・ド・ロンサールの詩から「墓碑銘」Pour son tombeau(壺齋散人訳)

  幼き頃より奔放なりしロンサールここに眠る
  ヘリコン山よりミューズをフランスにお誘いし
  アポロの矢を放ちリュートの調べを奏でた男
  されどかのミューズも死神の催促にはかなわず
  ロンサールはむごくも墓に葬られることとなった
  彼の魂は神に 彼の体は大地に返すこととしたい

自分のための墓碑銘は、フランソア・ヴィヨン以来の、フランス文学の伝統だった。それはロンサールの時代を経て近代にまで連綿と続いた。


Pour son tombeau

  Ronsard repose icy qui hardy dés enfance
  Détourna d'Helicon les Muses en la France,
  Suivant le son du luth et les traits d'Apollon :
  Mais peu valut sa Muse encontre l'eguillon
  De la mort, qui cruelle en ce tombeau l'enserre.
  Son ame soit à Dieu, son corps soit à la terre.


関連サイト:フランス文学と詩の世界





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