2011年5月アーカイブ

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3.11の当日、反捕鯨団体シー・シェパードのメンバーは岩手県大槌町で捕鯨船を追いかけていて、自分たちも地震や津波の恐ろしさを目の当たりにしたらしい。そしてそのまま被災地に取り残されて、被災者たちと一緒に避難したりもしたらしい。

今は昔、曝衣の月(二月)の初午の日は、京中のあらゆる階層の人が伏見の稲荷神社へお参りした。なかでも例年より多くの人がお参りした年があった。その日に、近衛の舎人たちもお参りをした。

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中央の女性が丸テーブルを前にビールをがぶ飲みしている。彼女が椅子代わりにしているのは豚で、大食のシンボルだ。彼女の仲間の女性たちも、怪物たちにそそのかされて暴飲暴食をしている。

学生時代の仲間たちと久しぶりに会った。幹事役のFから手紙が来て、学生時代の仲間を対象にしたSNSを立ち上げたい、ついてはみんなで協議したいから大学構内の生協食堂に参集しろと案内があった。でかけてみると、懐かしい顔が30名ばかり集まっていた。

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フランスで行われたドーヴィル・サミットの場を利用して、菅総理大臣は各国首脳との個別会談をいくつか設定した。もっとも重要だったのはいうまでもなくアメリカのオバマ大統領との会談で、今回の東日本大震災に際してアメリカが寄せた協力に感謝するなど、両国の親密な関係を改めて確認した形だ。

エズラ・パウンドの詩集「ペルソナ」から「セスティナ・アルタフォルテ(Sestina: Altaforte)」(壺齋散人訳)

  くそ! ここはなにもかも平和の臭いがするぞ
  出て来いパピオール 音楽だ!
  俺がよみがえるのは戦いを見るときだ
  数々の軍旗が黄色や紫にはためき
  その下に広がる野原が血の色に染まる
  そんなとき心は半ば狂乱し 俺は喜びの雄たけびをあげるのだ

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1990年代前半のボスニア・ヘルツェゴヴィナ内戦で、多くの人々を虐殺した戦犯として旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷から訴追されていた当時のセルビア人武装勢力指導者ラトコ・ムラディッチが、15年の逃亡の果てに逮捕された。

作家には癖というものがあって、それは物語の進行をスムースに運ばせるための小道具の使い方によく表れる。村上春樹という作家にとって、彼一流の小道具は、ビールとタバコとセックスだ。

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ポメラニアンはその名の通り、旧ドイツのポメラニア地方がルーツの犬だ。血統上はスピッツから分派しており、ドイツ語ではツヴェルク・シュピッツ(Zwergspitz)つまり小人のスピッツと呼ばれる。

ロベール・デスノスの詩集「茹でられた言葉(Langage cuit)」から「アルシュの鳩(La Colombe de l'arche)」(壺齋散人訳)

  花嫁の父親なんて
  くそ食らえ

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ネタニアフ・イスラエル首相がアメリカ議会上下両院合同会議の席上、中東和平に関するイスラエルの主張を演説した。先日の米・イスラエル首脳会議におけるオバマ大統領からの提案に答えたものだ。一口に言えば、あらためて「ノー!」を突きつけた形だ。

ボブ・デイランが5月23日に70歳の誕生日を迎えたのを契機に、様々なシーンで彼の音楽が論じられている。ニューヨークタイムズにも、そんな文章が載っていて、興味深く読んだ。Forever Young? In Some Ways, Yes By DAVID HAJDU

蘇軾の七言絶句「夜西湖に泛ぶ五絶其四」(壺齋散人注)

  菇蒲無邊水茫茫  菇蒲無邊水茫茫たり
  荷花夜開風露香  荷花夜開いて風露香し
  漸見燈明出遠寺  漸く燈明の遠寺を出づるを見る
  更待月黑看湖光  更に月の黑きを待ちて湖光を看ん

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神田須田町界隈は先の大戦で戦災を免れたこともあって、古い建物がいくつか残っていて、東京都の建築遺産に指定されているものもある。あんこう鍋を食わせる店として知られている伊勢源の建物もそのうちの一つだ。筆者はこの建物を数年前にスケッチしたことがあったが、改めて水彩で描きなおしてみた。

今は昔、大和國某郡に住む人に、一人の娘があった。姿が美しく、心栄えが優しかったので、両親はたいそう可愛がっていた。また河内國某郡に住む人に、一人の息子があった。年若く、凛々しかったので、京で宮仕えをしていた。笛を吹くのがうまく、心も優しかったので、両親はたいそう大事にしていた。

NHKスペシャルが「クジラと生きる」と題する番組の中で、和歌山県の捕鯨の町太地町のクジラ漁師たちが、反捕鯨団体によって嫌がらせをされ、困惑している様子を取材・報道した。筆者はこの番組を見て、いささか考えさせられるところがあった。

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アメリカ映画「ブラックスワン(Black Swan)」を見た。バレーに題材をとったサイコ・スリラー映画だ。主人公のバレリーナが、急性?の統合失調症にかかり、自傷他害の行為を繰り返した挙句、最後には自分の命と引き換えに素晴らしい演技を披露して、喝采を浴びるという筋書きだ。

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中央の女性が右手に持っているのは心臓、これは嫉妬を表すしぐさだ、女性の前には二匹の犬が1本の骨を奪い合っている、ひとつしかないものを互いに争うという意味だ、ブリューゲルは油彩画「ネーデルラントの諺」のなかでも黒白二匹の犬が骨を奪い合うところを描いている。

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上の写真(AFP提供)は、先日(5月20日)行われた、イスラエル・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相と米オバマ大統領の首脳会談の一齣。会談後行われた記者会見の席上、両首脳はそっぽを向きあって、お互いの間にある気まずさのようなものを、感じさせた。

エズラ・パウンドの詩集「ペルソナ」から「木」The Tree(壺齋散人訳)

  俺は森の中の一本の木となって
  見たこともない事柄の真実を知った
  たとえばダフネや月桂樹の枝について

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上の写真(AP提供)は、ソウル市内をデモ行進する女性たち。風変わりな化粧を施し、白い帷子をまとっている姿は、死人であることを、つまり自分たちが殺されるという不安を訴えている。韓国では権力に対して命を張って抗議するときに、よく使われるパフォーマンスだという。

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星の揺籠として知られる干潟星雲、熱い水素ガスの塊から新しい星が次々と誕生している。そんな星雲の神秘的な様子を、かつてハッブル宇宙望遠鏡がとらえ、それをもとにした映像が、世界の人々を魅了したことについては、このブログでも取り上げたことがある。

村上春樹の小説「羊をめぐる冒険」は「風の歌を聴け」、「1973年のピンボール」とともに三部作をなすものだ。村上が職業小説家として初めて執筆した長編小説でもある。前の二作の延長線上の話として設定されているが、前の二作ほど凝集力がないのは、構成が長くなったことの結果かどうか、筆者には判断がつかないが、聊か冗長であるとの印象は逃れないと思う。

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惑星とは定義上からして、親星というべき恒星の周りを周回している、自分では光らない星のことだ。だが中には特定の親星をもたず、一人ぼっちで宇宙空間を浮遊している惑星もあるらしい。このたび大阪大学などの日本の研究グループが、木星ほどの大きさの浮遊惑星を多数発見した。

ロベール・デスノスの詩集「茹でられた言葉(Langage cuit)」から「モカシン(Au mocassin le verbe)」(壺齋散人訳)

  君は僕の代りにおとなしく死んでくれたね
  僕もいつか君の代りに死んであげるよ

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セックス・スキャンダルでアメリカの司法当局に逮捕されたストラスカーンを、フランス人の多くが謀略にはめられたと思っている、こんな世論調査結果が出ている。

エズラ・パウンド(Ezra Pound,1885-1972)は、第二次世界大戦中にムッソリーニのファシズムを熱狂的に支持し、反ユダヤ主義的な立場からアメリカを攻撃したことを問われ、戦後アメリカ政府から反逆罪で起訴された。結局彼は正式な裁判にはかけられなかったが、精神障害を認定され、13年間にわたって、ワシントンDCのセント・エリザベス病院に監禁された。

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数年前に描いた言問橋の水彩画を描きなおしてみた。その頃は上流から眺めると、本所方面には高い建物が少なく、せいぜい墨田区役所くらいしかポイントとなるものがなかったので、橋を絵にするのは難しい作業と云えた。いまもそれは基本的には変わらないが、工夫次第でちょっとした構図をでっち上げることができるようになった。

蘇軾の七言絶句「吉祥寺にて牡丹を賞す」(壺齋散人注)

  人老簪花不自羞  人は老いて花を簪し自からは羞じず  
  花応羞上老人頭  花は応に羞ずべし老人の頭に上るを
  酔帰扶路人応笑  酔帰路に扶けられて人応に笑ふべし
  十里珠簾半上鈎  十里珠簾半ば鈎に上せらる

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IMF専務理事ドミニク・ストロスカーン(Dominique Strauss-Kahn)が、ニューヨークのホテルで性的暴力を働いた容疑で逮捕されたというニュースは世界中の事情通をあっといわせた。ストロスカーンといえば、有能な金融官僚としてリーマンショックやユーロ危機を乗り切ってきたことが評価され、いまや次期フランス大統領にもっとも近い男と言われていたからだ。

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先日(5月15日)、ロシアのセルゲイ・イヴァーノフ(Сергеи Иванов)副首相一行が極東地方視察の一環として国後、択捉両島を訪問したことは、本格的な両島開発のための地ならしらしい。

今は昔、京に身分の低い侍がおった、長年貧乏暮らしで、便りにすべき縁者もなかったが、某という知り合いのものが、思いがけず某國の守に出世した。そこでこの貧乏侍は、この守のもとへ挨拶にいった。守がいうには、「頼りないまま京にいるより、わしと一緒に来ないか、多少の力にはなれよう、今までも気の毒には思っていたが、自分のことで精一杯で、何ともできなかった、一緒に行こうではないか。」

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イスラエルの建国によって国を追われたパレルティナ人が「ナクバ(大災厄)の日」と呼んでいる5月15日、多くのパレスティナ人がイスラエルとの国境地帯に集結して大規模なデモを行ったが、そのデモ隊にイスラエル軍が発砲し、少なくとも12人が死亡、数百人が負傷する事態が発生した。

作家の柳美里さんが、自分の子どもに対して虐待を繰り返していることを自覚し、カウンセリングを通じてそれを克服していく過程を、NHKの特別番組が追跡していた。(NHKスペシャル:虐待カウンセリング~作家 柳美里・500日の記録~)

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中央にはロバにもたれて居眠りをする女性が描かれている。ロバは怠惰の象徴である、その女性に、怪物が枕を差し出している、枕もまた怠惰のシンボルだ、背後の小屋の中でうつらうつらしている裸の女性にも、怪物が枕を差し出している。

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コブラとマングースといえば、実力伯仲、どっちもどっちといったイメージでとらえていた。ところが実際に戦わせてみると、マングースが勝つケースのほうが多いようだ。そのかわいらしい外見には似合わず、結構好戦的で、コブラの背後に巧妙に回りこみ、頭に食いついてとどめを刺す。

W.H.オーデンの詩「今よりもっと愛する」The More Loving One(壺齋散人訳)

  星空を見上げると 俺にはよくわかるんだ
  星がどう言おうと 俺は地獄へいくんだって
  この地上じゃどっちにしても変りはないさ
  人間を恐れるのも 獣を恐れるのも

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ロシアの人口が21世紀にはいって本格的な減少傾向を示していることは、先稿で紹介したとおりだ。この期間はプーチン政権の黄金期に重なっており、ロシア人がかつてない豊かさを味わってきた時期だけに、一方で人口が減り続けてきたことを確認するのは、不思議な気持ちになろうというものだ。

巨大な震災が東日本を襲ったあの運命の日に、筆者は例の豊穣たる熟女たちとともに横浜の街を散策していた。そして中華街のある店で中華料理を食っていたときに、すさまじい地震に見舞われたのだった。筆者らは事態の容易ならざるのを直感し、直ちに避難行動をはじめたが、その折の様子についてはこのブログの中で詳細に記録したところだ。

村上春樹の小説「1973年のピンボール」に出てくるピンボールマシンは特別の存在だ。それはただの遊戯機械ではない。主人公の僕にとって、自分の青春がそのまま詰まっている。僕がそれにコインを突っ込み、レバーを引っ張ると、ただ単にボールが転がってフリッパーが跳ね上がるといった物理的なプロセスが展開されるだけではない。そこには同時に自分の人生が展開される。僕はこのゲームを通じて擬似人生を生きることができるのだ。

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中国の2010年国勢調査結果の概要については、先日このブログでも取りあげたところだ。人口は相変わらず世界一多いが、人口構成の面で様々な問題点を抱えている、その原因の最たるものは一人っ子政策だという論旨だ。

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福島原発事故の賠償スキームが決まった。東電は原則として事故によって生じたすべての損害を補償する、それに必要な資金には上限を設けず、また電力値上げなどによる国民負担を避ける、一方東電の経営破綻を避けるために、賠償機構を設置して東電を支援するほか、必要に応じて国による補償の肩代わりにも余地を残すというものだ。

ロベール・デスノスの詩集「Langage cuit, 1923」から「夜に吹く風(Vent nocturne)」(壺齋散人訳)

  大海原に消えていくはかないものたち
  死者たちは射手を撃ちながら死んでゆき
  輪になってロンドを踊った
  神々しい神々 ちっぽけな人間たち!
  僕は五本の指でこの出来損ないの脳天を
  引き裂く
    なんという苦悩
  女たちの脳天は豊かな毛で覆われている
    はるかな空
    たしかな地面
  はるかな地面があってもいいのに

菅総理大臣の停止要請を受けて中部電力が浜岡原発4号機、5号機の一時停止を決定したことをめぐって、冷泉彰彦氏がNEWSWEEK日本版に批判記事を書いている。停止のタイミングが悪いという論旨だ。(「浜岡原発4号機・5号機停止のタイミングについて」)

<自民政権の北方領土交渉「指導力欠く」 米当局が酷評>と題して、朝日新聞がウィキリークスから入手した外交公電を分析する記事を載せた。

散光星雲M43

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肉眼でも見える散光星雲として、オリオン大星雲M42とともに有名なM43の映像を、ハッブル宇宙望遠鏡が捕らえた。(写真:NASA)

東日本大震災の被災地に、医療チームの一員として支援に入った看護婦さんのブログが、被災地の人々を中心に多くの人に読まれている。しかもこのブログは、英語に翻訳され、それがきっかけで世界中の人々に感動を以て受け取られるようにもなった。筆者がこのブログの存在を知ったのも、英紙ガーディアンの記事を通じてだった。'Do not cry': a nurse's blog brings comfort to Japan's tsunami survivors Justin McCurry guardian.co.uk,

今は昔、京より美濃・尾張のほうへ下ろうとする下臈があった。京を明け方に出ようと思いながら、夜深く起きて行く程に、□と□との辻にて、大路に青ばみた衣を着た女房が裾を取って、只獨りで立っていた。男は、「どんな女なんだろう、ひとりでいるはずはないから、近くに男がいるのだろう。」と思いつつ、通りすぎようとすると、女が「そこのお方、どこへいかれます。」と聞くので、男は、「美濃・尾張の方へ罷り下るのです」と答えると、「それはお急ぎのことでしょうけど、折り入ってお話がありますので、しばらくお付き合いを」と女がいった。

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謎の画家東洲斎写楽の正体は北斎でも歌麿でもなかった、写楽はほかならぬ写楽自身だった、こんな説が専門家の間でほぼ確定的になった。その内幕をNHKの最新の番組が明らかにしていた。題して「浮世絵ミステリー:天才絵師の正体を追う」

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版画の下にある銘文には、ラテン語で「激怒は顔を腫れあがらせ、血管は血でどす黒くなる」と書かれている。激怒という感情の強烈な側面を強調しているのだろう。

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連休中の閑暇を利用して自画像を描いてみた。鏡の中の自分の姿を描くのはちょうど10年ぶりだ。

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ゴールデン・ウィーク最後の休日(5月8日)は、朝から晴れ渡り、すがすがしい初夏の陽気がそれこそあたり一面に立ち込めたという感じだったので、筆者も思わず心が浮かれ、日光浴をかねて近所の公園まで散歩した。行田公園といって、筆者の家からは一キロほどの道のりだ。

W. H.オーデンの詩「アキレスの盾」The Shield of Achilles(壺齋散人訳)

    テティスはヘパイストスの肩越しに
    葡萄やオリーブの木
    大理石でできた素晴らしい都市
    荒れ狂う海に浮かぶ船の絵を探した
    だがヘパイストスが金属の上に
    手づから描いた絵というのは
    作り物の自然と
    鉛色の空だった

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イギリスの保守・自民両党による連立政権が、昨年5月に成立してわずか1年で、崩壊の危機に見舞われている。自民党が連立結成の条件としてきた選挙制度改正に、保守党側が熱意を示さないばかりか、それに対立するような姿勢を示したため、自民党側が怒り心頭に達したからだ。

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菅総理にも、時には重大な局面に立ち向かってリーダーらしい決断ができることもあるんだな、そう思ったのは筆者だけではあるまい。浜岡原発の全面停止をめぐる、菅総理の決断のことだ。

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マンドリル(Mandrill)はヒヒ(Baboon)の仲間と見なされたこともあったが、今日では独立した種として認知されている。サルの仲間の中では、比較的数が多く、カメルーンからコンゴにかけての西アフリカの森林地帯に生息している。

村上春樹の中編小説「1973年のピンボール」は、彼の処女作「風の歌を聴け」の続編と云える作品である。前作で設定されていた時点から四―五年後の時点における、それぞれの人物の後日談といった体裁のものだ。

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写真はベルギーで行われたアンドロイド・ロボットの実験光景の最中に見られたロボットの表情だ。豊かな表情の変化が、まるで本当の人間のようだ。

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連休中はこれといった予定もなかったので、5月3日は東京を描く市民の会のスケッチ大会に参加して、東京駅に出かけてみた。改築工事が始まってもう大分経つはずなので、もしかしたら屋根位は出来上がっているかもしれないと期待したのだったが、あいにくまだ殆ど全体がシートに包まれて、外からは見えない状態だった。

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筆者がロベール・デスノス(Robert Desnos)のことを知ったのは、イリア・エレンブルグ(Илья Эренбург)の回想録を通じてだった。1960年に書き書きはじめられたこの回想録は「人々、歳月、生活(Люди、Годы、Жизни)」と題されてノーヴィ・ミール誌上に発表され、日本では木村浩の訳が「我が回想」という題で出版されたが、それに先立ち小笠原豊樹が「芸術家の運命」という題名で抄訳していた。

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英国のローヤル・カップルの結婚式は世界中の注目を集めた。チャールズ皇太子とダイアナ妃の時に比べるとずっと控えめで、かつウィリアム王子自らウェディング・カーを運転するなど、手作り感が溢れていたが、その陰で、招待客たちの派手ないでたちが話題を呼んだ。

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NHKスペシャル「ホット・スポット:動物たちの最後の楽園」第4回は、「飛べない鳥たちの王国」と題して、ニュージーランドのユニークな生き物たちを紹介していた。

朝日新聞が5月4日付朝刊のコラムで菅内閣に厳しい評価をしている。菅総理は「責任取らない」、枝野官房長官は「共感呼ばない」、これでは「ないないづくしない閣」だといわんばかりだ。

蘇軾の七言絶句「六月二十七日望湖樓醉書其一」(壺齋散人注)

  黑雲翻墨未遮山  黑雲墨を翻して未だ山を遮らず
  白雨跳珠亂入船  白雨珠を跳らせて亂れて船に入る
  卷地風來忽吹散  地を卷き風來って忽ち吹き散ず
  望湖樓下水如天  望湖樓下水天の如し

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アメリカ軍がついにオサマ・ビンラディンの行方を突き止め、ヘリコプターなどを使った大規模な奇襲作戦で、ビンラディンを殺害した。その報に接したオバマ大統領は、緊急記者会見を催し、「正義はなされた(Justice has been done)」と宣言した。

東電の賠償責任の範囲をどう考えるか、政府部内での検討経過の一部を朝日新聞が報道している。それを読んで、筆者はいささか驚いた。賠償総額を4兆円とし、電力会社が協力して負担する、東電自身の負担額はそのうち2兆円に設定するというものだ。

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自由学園は、羽仁吉一・元夫妻が女子教育の拠点として大正10年(1921)に創設した。明日館はその校舎として建設されたもので、フランク・ロイド・ライトの設計になる。ライトは当時、帝国ホテル設計のために来日していたが、その日本側の助手で羽仁夫妻と親しかった建築家遠藤新が、ライトを夫妻に紹介したという。

今は昔、ある貴族の家に仕えていた女があった。父母類親もなく、知り合いもいなかったので、訪ねる場所もなく、ただ局にいて、「病気になったらどうしよう」と心細く思っていたが、そのうち決まった夫もいないのに、妊娠してしまった。いよいよ身の不運が嘆かれるのであったが、出産の準備をしようにも、相談できる人もなく、主人にも恥ずかしくて話せないでいた。

メキシコ湾で深刻な原油流出事故をもたらしたBP社の「ディープウォーター・ホライズン」事故からちょうど一年たったいま、一時は会社の存続まで心配されたBP社が見事によみがえった。

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傲慢は一般的には罪源の中でも最も憎むべきものとみなされてきた。というのも、この心を持つ者は謙虚さを失い、神をも恐れず、不遜になるからだ。傲慢な人間はしたがって、地獄に落ちる運命にある。

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米誌TIMEのWeb版が、ペニスを長くする方法(Penis Enlargement)について解説している。Add Inches!! (No, Really, Men Can Make It Longer) By Meredith Melnick

W.H.オーデンの詩「ローマの没落」The Fall of Rome(壺齋散人訳)

  波止場には波が打ちつけ
  さびしい野原では雨が
  捨てられた列車に降りそそいだ
  山の洞穴にはならず者がいっぱいだ

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4月27日から28日にかけて、アラバマなどアメリカ南部諸州で巨大竜巻が発生し、NHKの集計では、350人以上の死者を出すなど、1925年3月18日につぐ、史上二番目の規模になることが明らかになった。

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フランスのテレビ局カナル・プリュス(Canal +)が放映した番組に対して、日本の在フランス大使館が抗議をしていたことが分かった。抗議の対象となったのは、このテレビ局の看板番組で、人形を用いてパンチの利いた風刺を繰り広げている Les Guignols de l'Info というものだ。



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