お祭り好きのスペインでもっとも人気が高い祭、パンプローナのサン・フェルミン祭(Fiesta)が始まった。7月6日から14日までの9日間にかけて行われ、その間有名な牛追いが催される。
この祭りを世界中に知らしめたのはヘミングウェーの小説「日は又昇る」だった。別名を Fiesta ともいい、パンプローナの町で繰り広げられる牛追いを描いた。この勇壮な行事では、毎年数十人が牛につつかれて重い怪我をし、中には運悪く死ぬ人もある。
フランスの詩人トリスタン・コルビエールは「俺はパンプローナの気違いだ、俺はお月様の哄笑が怖い(Je suis le fou de Pampelune, J'ai peur du rire de la Lune,)」と歌った。これもまた、サン・フェルミン祭をイメージした表現だと思われる。
写真(AFP)は、祭りの開始を告げるイベント。市庁舎前に集まった大勢の人々が、赤いスカーフを身につけて、広場を赤一色に染める。いうまでもなく、赤は牛追いで流される血の色だ。
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