東京都庁が有楽町から新宿に移転したのは平成3年、その跡地を利用して国際コンヴェンション・ホールが建てられた。名称は東京国際フォーラム、竣工したのは平成9年のことだった。
オフィスが立ち並ぶ丸の内地区にあって、周囲の雰囲気から飛びぬけたような奇抜さがかえって評判を呼んだ。設計したのはブラジル人の建築家ラファエル・ヴィニオーリ。当時はまだ有名ではなかったが、公開コンペを制してこの建物を手がけるや、世界的に有名になった。
ポイントは船の形をイメージしたガラスの建物で、地上11階の高さがある。コンヴェンション棟のほうは比較的に落ち着いた衣装で、奇抜さは感じさせない。
筆者はこの建物の杮落としに立ち会ったことがある。メインホールではたしか演奏会が催されたと記憶しているが、詳細を覚えていないのは、行事の下支え役に徹していたからだろう。
この絵は、コンヴェンション棟を描いたもの。ガラス等との間に儲けられた小さな広場では、常に何かしらのイベントが催されている。
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