水をがぶ飲みするブラック・ホール

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この映像(NASA提供)は、宇宙間に存在する膨大な量の水を飲み込んでいるブラック・ホールのイメージだ。(厳密にはブラック・ホールを中心にもつクエーサー)このブラック・ホールの質量は太陽の200億倍、それが飲み込んでいる水の量は140兆倍だ。

水は宇宙空間の中では珍しいものではないとわかってきた。水を構成するのは水素と酸素だが、水素は宇宙の物質のもっとも基本的なものだ。酸素は水素に比べればそう多くはないが、それでも宇宙空間の中には大量に存在している。この両者が出会えば、例外なく水が生成されるわけだから、宇宙空間に多量の水が存在してもおかしくないわけだ。

わが太陽系についても、木星より外側には大量の水が存在すると分かっている。木星の衛星ヨーロッパや土星のリングは水の氷だし、天王星や海王星も氷の星だ。

ところで、水は生命誕生の最重要条件だ。生命は水が存在しなければ生まれることはない。逆に水が存在するところには生命が誕生する可能性があるという推測も成り立つ。

宇宙空間に水の存在することが珍しいことではないとすれば、地球以外に生命の存在する星もあると考えて、決して間違ってはいないだろう。





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このページは、が2011年7月29日 20:42に書いたブログ記事です。

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