性懲りもなく事故を繰り返す中国の鉄道:上海地下鉄事故

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先日浙江省で起きた高速鉄道の大事故からまだ2ヶ月しかたっていないというのに、今度(9月27日)は上海の地下鉄で大規模な衝突事故が起きた。この事故で、死者こそ報告されていないが、日本人2人を含む270以上の乗客が負傷した。

事故後、ろくすっぽ原因の調査もせず、また、まともな安全確認も行わないまま、わずか4時間後に運転再開したというから、先日の高速鉄道のときと同じく、鉄道当局はこの種の事故にいかに鈍感かを示した形だ。

これには中国人自身も怒っている。中国版SNS微博には、上海の鉄道当局の無神経振りを非難する書き込みが氾濫している。

前回の事故の基本的な原因が信号システムの不備にあったのと同様、今回もやはり信号システムの不備が原因しているらしい。信号システムが機能しない状態では、列車が衝突するのは当たり前だ。

事故のあった地下鉄10号線は2010年4月に開業した。その時点ではまだ、信号システムが完成していなかった可能性があるというから驚きだ。この地下鉄は、未完成な信号システムで1年以上も運行していたわけだ。いつ事故が起きてもおかしくなかったということだ。というより、これまで事故が起きなかったことのほうが不思議ということだ。(写真はAFPから)


関連サイト:中国を語る





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