ミナミゾウアザラシ(Elephant Seal)

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写真(ナショナル・ジオグラフィック)は、ミナミゾウアザラシの子どもたちが遊んでいるところ。場所は南大西洋の亜南極圏の島英領サウスジョージア島。本格的な春を迎えると、ミナミゾウアザラシの母親は新しい繁殖相手を探して、乳離れしたばかりの子どもを置き去りにして去る。取り残された子どもたちは、それ以後は自力で生きていかなければならない。

ミナミゾウアザラシは成長すると、オスの場合には体長7メートル、体重4トンもの巨体になる。めすはそれよりはるかに小さい。オスはそのメスを40頭も抱え込んでハーレムを形成する。ヒョウアザラシが単独で行動するのとは大きな違いだ。

ゾウアザラシという名があるとおり、鼻が突き出ている。同じ仲間のキタゾウアザラシの場合はほんとうに象の鼻のように長い鼻を持っているが、ミナミゾウアザラシの鼻はそんなには長くない。

哺乳類にかかわらず、息が長く続く。2時間も水中にもぐっていたという記録もある。天敵はシャチとホオジロザメ。それ以外は向かうところ的なしだ。シャチでさえ、成長したオスを襲うことはない。

この子どもたちの顔を良く見ると、何かに似ていると感じる。そう、犬の顔に良く似ているのだ。あざらしと犬は、海と陸とで、まったく違うように思えるが、実は近い親戚なのだ。





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このページは、が2011年10月 7日 20:50に書いたブログ記事です。

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