東坡:蘇軾を読む

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蘇軾の七言絶句「東坡」(壺齋散人注)

  雨洗東坡月色清  雨は東坡を洗って月色清し
  市人行盡野人行  市人行き盡して野人行く
  莫嫌犖確坡頭路  嫌ふ莫かれ犖確坡頭の路
  自愛鏗然曳杖聲  自ら愛す鏗然として杖を曳くの聲

雨が東坡を洗って月の光が清明だ、街の人の姿はなく歩いているのはこの私だけ、石ころが転がったあぜ道を嫌ってはいけない、わたしはこつこつと杖をひいて歩くのが好きなのだ


雨上がりの東坡の夜を歌った詩、ひとり杖をひいて歩いている蘇軾のイメージが浮かび上がってくるようだ


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