題西林壁:蘇軾を読む 

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蘇軾の七言絶句「西林の壁に題す」(壺齋散人注)

  橫看成嶺側成峰  橫より看れば嶺を成し 側よりすれば峰を成す
  遠近高低各不同  遠近 高低 各 同じからず
  不識廬山真面目  廬山の真面目を識らざるは
  只縁身在此山中  只身の此の山中に在るに縁る

横から見れば嶺のかたち、側から見れば峰のかたち、見る角度によって遠近も高低も異なって見える、廬山の真の姿がわからないのは、自分自身が廬山の真ん中にいるためだ


廬山でつくった三つの漢詩のうちのひとつ。名山として陶淵明もこよなく愛した廬山の真骨頂を詠ったものとして、とりわけ名高い詩だ。


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