日本史覚書


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昨年の夏NHKは、海軍反省会の記録の検証を通じて、軍令部の暴走に集約された日本軍国主義の無責任な体質をあぶりだした。今年は、玉砕という言葉に焦点をあてて、軍国主義の指導者たちが、兵士や国民の命について、いかに鈍感で無責任であったかを追求している。

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菅内閣は十日、韓国併合条約発効100年を機に、過去の植民地支配に対する「痛切な反省」と未来志向の両国関係への期待をこめた首相談話を発表した。

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今年は広島・長崎に原爆が投下されて以来、65年目の夏を迎えるが、いつもの夏とはちょっぴり違った夏になった。アメリカのルース駐日大使が、アメリカ政府を代表する形で広島の記念式典に始めて参加したほか、パン・ギムン国連事務総長、英仏両国の臨時大使もまた式典に臨んだ。

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シベリア抑留者たちが被った辛い体験については、これまであまり明らかにされなかった。ほかならぬ当事者たち(筆者の父親もそのひとりだった)が語ることを望まなかったし、また積極的に聞き出そうとするものもなかったからだ。

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NHKスペシャル「日本と朝鮮半島」の最終回は「日韓関係はこうして築かれた」と題して、1965年の日韓基本条約の制定に焦点をあてていた。この条約は、日本による朝鮮半島の統治に結末をつけるとともに、その後の日韓関係の礎石となったものであり、いろいろな意味で、今日の両国関係のあり方に決定的な影響を与えたものである。

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NHKスペシャル「日本と朝鮮半島」シリーズ第4回目「開放と分断 在日コリアン」を見た。今日日本国内に居住する在日韓国・朝鮮人約90万人の祖先たちが、どのような歴史的事情によって、戦後の日本にとどまり、その後今日にまで続く政治的・社会的境遇に当てはめられてきたかを、検証した番組である。

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NHKの特集番組「日本と朝鮮半島」の第三回「戦争に動員された人々―皇民化政策の時代」が放送された。第二次大戦末期における、日本による朝鮮人の兵力化、労働力化政策の意味を問うた番組である。

NHKのシリーズ番組「日本と朝鮮半島」の第二回目が放送された。テーマは「三・一運動と親日派」、日本の朝鮮統治が直面した第一次世界大戦後の民族自立運動の高まりを背景に、武断統治から文化政治への転換を図った朝鮮総督府の動きと、朝鮮側の対日協力者の運命を描いたものだ。

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今年は日本による韓国併合100年にあたる年である。その節目にあたって、この歴史的出来事と、それが日韓両国にもたらしたインパクトについて検証する目的で、NHKが特集番組を組んだ。「韓国併合への道 伊藤博文とアンジュングン」と題するその番組をみて、いささか考えさせられることがあった。

日本が対米開戦に突っ走ったプロセスについては、これまで詳細が明らかになっていなかった。第一級資料が公開されてこなかったこともあるが、そもそもそうした原資料の大部分が軍及び政府関係者の手によって消滅させられていたという事情もあったらしい。

日本が台湾を領有したのは明治28年(1895年)、日清戦争に勝利した戦利品としてだった。それ以来、昭和20年(1945年)の敗戦によって領有権を放棄するまでの50年間、台湾を植民地として統治した。

戦後63年を経て、日本人の戦争体験が風化しつつあるといわれるが、その中で1945年3月10日の東京大空襲に始まる戦争末期の無差別爆撃については、体系的な調査も十分とはいえなかった。この無差別爆撃は、初期の爆撃が主に軍事施設を対象にしていたのとは異なり、一般の住宅地域を標的にしたもので、膨大な数の庶民が犠牲になった。米国はこれを、日本人の戦意を喪失させるために必要な行為だったと弁明している。

この夏、千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館で「佐倉連隊にみる戦争の時代」と題した企画展が催された。筆者は少年時代を佐倉で過ごし、今でも両親の墓が佐倉にあることから、しばしば佐倉を訪れるが、そんな折にこの展示のあることを知り、立ち寄ってみた。

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