古詩十九首から其十二「東城高く且つ長し」を読む。
東城高且長 東城 高く且つ長く
逶迤自相屬 逶迤として自づから相屬す
回風動地起 回風 地を動かして起り
秋草萋已綠 秋草 萋として已に綠なり
四時更變化 四時 更ごも變化し
歲暮一何速 歲暮 一に何ぞ速き
晨風懷苦心 晨風 苦心を懷き
蟋蟀傷局促 蟋蟀 局促を傷む
蕩滌放情志 蕩滌して情志を放にせん
何為自結束 何為れぞ自から結束する
燕趙多佳人 燕趙 佳人多く
美者顏如玉 美なる者 顏 玉の如し
被服羅裳衣 羅の裳衣を被服し
當戶理清曲 戶に當りて清曲を理む
音響一何悲 音響 一に何ぞ悲しき
弦急知柱促 弦 急にして柱の促れるを知る
馳情整巾帶 情を馳せて巾帶を整へ
沉吟聊躑躅 沉吟して聊く躑躅す
思為雙飛燕 思ふ 雙飛燕と為りて
銜泥巢君屋 泥を銜んで君が屋に巢くはんことを
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