マザーグースの歌


マザーグースの歌から「おサルが一匹」There was a monkey climbed a tree (壺齋散人訳)


  おサルが一匹 木の上に上った
  地面にいるのは 落ちたからさ

  カラスが一羽 石の上に止まった
  飛んじゃったなら もういないのさ

マザーグースの歌から「床屋さん」 Barber, barber, shave a pig! (壺齋散人訳)

  床屋さん 床屋さん 豚の毛を刈っておくれ
  何匹分あったらカツラができる?
  20と4匹もあれば十分じゃ!
  お礼に一つまみの嗅ぎタバコをあげましょう

マザーグースの歌から「ワンワン」 Bow, wow, says the dog(壺齋散人訳)

  ワンワンと 犬はいいます
  ニャーニャーと ネコはいいます
  ブーブーと 豚はいいます
  チューチューと ネズミはいいます

  ホーホーと フクロウはいいます
  カアカアと カラスはいいます
  クヮックヮッと ガチョウはいいます
  ではスズメは なんというのでしょう?

マザーグースの歌から「ジョニーのお帽子」Johnny shall have a new bonnet
(壺齋散人訳)

  ジョニーにベレー帽をかぶせましょう
  そして市場へ連れて行って
  かわいらしい青いリボンを買って
  ジョニーの栗色の髪に結びましょう

  ジョニーったらとても素敵だわ
  わたしのこともそう思う?
  ジョニーったらとても素敵だわ
  まるで別人になったみたい

男の子って What are little boys made of (マザーグースの歌:壺齋散人訳)

  男の子って何でできてる?
  ぼろきれやカタツムリ
  子犬の尻尾
  そんなものでできてるよ

  女の子って何でできてる?
  砂糖やスパイス
  すてきなことがら
  そんなものでできてるよ

ソロモン・グランディ Solomon Grundy (マザーグースの歌:壺齋散人訳)

  ソロモン・グランディ
  月曜日に生まれた
  火曜日に洗礼を受け
  水曜日に嫁をもらい
  木曜日に病気になった
  金曜日に病気が悪くなり
  土曜日に死んだ
  日曜日には埋められて
  ソロモン・グランディは
  一巻の終わり

僕たち、わたしたち Boys and girls come out to play(マザーグースの歌:壺齋散人訳)

  僕たちもわたしたちも外へ出て遊ぼう
  月の光が昼間のように明るいよ
  大きな輪っかや小さな輪っかを
  元気いっぱい転がして遊ぼう
  食べたり寝てたりしてるより
  友達と遊ぶほうが楽しいよ
  はしごを上ったり塀から飛んだり
  おなかがすいたらパンを食べよう
  でもパンがなくなったらどうしよう?
  そのときにはまた働いて稼ぐんだ

ヘクター・プロテクター Hector Protector (マザーグースの歌:壺齋散人訳)

  ヘクター・プロテクターは緑色におめかし
  女王様のところにご挨拶
  でも女王様はヘクターがお嫌い
  王様はもっと嫌いなさる
  仕方なくヘクターは戻ってきました

ガマ君とカエル君 The toad and the frog(マザーグースの歌:壺齋散人訳)


  「げろっ」とガマ君がいいました
  「おなかがすいたみたいだな
  そういえば朝からずっと
  食べたり飲んだりしていない

父ちゃんは死んだ My father he died (マザーグースの歌:壺齋散人訳)

  父ちゃんは死んじゃったけれど
  六頭の馬を残してくれた それで畑を耕すように
  あっちへふらふら こっちへふらふら
  なにもかもすってんてん
  まつ毛の先には
  シャボン玉が見える ホー!

小さなベティちゃん Little Betty Blue (マザーグースの歌:壺齋散人訳)

  小さなベティちゃん
  片方の靴をなくしたの
  どうしたらいいかしら
  もう片方に合う靴を
  見つけてきたらいいのよ
  そうすれば二つそろうから

テンジクネズミ A little guinea-pig (マザーグースの歌:壺齋散人訳)

  ちっぽけなテンジクネズミがおりました
  小さな体は大きくはありません
  歩くときには足を動かし
  決して急ぐことはありませんでした

口先だけの男 A man of words (マザーグースの歌:壺齋散人訳)

  口先だけで実のない男は
  雑草だらけの庭のよう
  雑草が一面に生い茂ると
  庭は雪に埋もれたよう
  雪が本当に降り出すと
  壁にとまった小鳥のよう
  小鳥が空に飛び立つと
  さっそうとした鷲のよう

田舎者の男 A man in the wilderness (マザーグースの歌:壺齋散人訳)

  田舎に暮らしてる男が
  こんなことを僕に聞きました
  “海の中にはどれくらいの
  イチゴが生えているかの“
  そこで僕は答えました
  ちょっぴり気を利かしてね
  “森の中で泳いでいる
  ニシンの数と同じほどさ“

子猫ちゃん Pussycat, pussycat (マザーグースの歌:壺齋散人訳)

  子猫ちゃん 子猫ちゃん どこへ行ってたの
  ロンドンまで女王様に会いにいったの
  子猫ちゃん 子猫ちゃん そこで何をしたの
  女王様の椅子の下のネズミに噛みついたの

三反の畑My father left me three acres of land (マザーグースの歌:壺齋散人訳)

  父ちゃんが三反の畑を残してくれた
  うれしいな うれしいな
  父ちゃんが三反の畑を残してくれた
  口笛吹いて 歌を歌おう

マーブルの壁 In marble walls (マザーグースの歌:壺齋散人訳)

  ミルクのように白いマーブルの壁の中に
  絹のようにやわらかい膜に覆われ
  水晶のように澄んだ泉に
  黄金の林檎がのぞいて見える
  そこには扉はないけれども
  泥棒が押し入ってその金を盗んだ

風が東から吹いてるときは When the wind lies in the east (マザーグースの歌:壺齋散人訳)

  風が東寄りに吹いてるときは
  人にも獣にもいいことがない
  風が北寄りに吹いてるときは
  腕利きの漁師も漁をしない
  風が南寄りに吹いてるときは
  魚でさえ餌を吹き飛ばされる
  風が西寄りに吹いてるときは
  誰にとっても万々歳

トゥィードルダムとトゥィードルディー Tweedledum and Tweedledee(マザーグースの歌:壺齋散人訳)


  トゥィードルダムとトゥィードルディーが
  大喧嘩を始めたわけは
  トゥィードルディーがトゥィードルダムの
  おもちゃをこわしたからだといいます

  そこへ酒樽のようにまるまる太った
  大きなカラスがやってきました
  二人はそれこそびっくり仰天
  喧嘩などしてる場合じゃありません

木の実のなる木 I had a little nut tree (マザーグースの歌:壺齋散人訳)

  わたしのところの木の実のなる木
  銀のナツメグと金の梨が実ります
  スペインの王女が訪ねてきたのも
  木の実がなる木がお目当てなのです
  水の上を跳ね 海の上で踊るわたしは
  どんな鳥でさえ 捕まえられない

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