ロベール・デスノスの詩集「A la Misterieuse(1926)」から「宵闇にまぎれて(À la faveur de la nuit)」(壺齋散人訳)
宵闇にまぎれて君の影に滑り込もう
君の足音を追いかけよう
窓に映っている影が君だ ほかの誰でもない 君だ
その窓を開けるな カーテンの背後で君が動いているから
目を閉じろ
君の目を僕の唇で閉じてあげよう
窓が開いて 風が炎を奇妙に揺らし
僕は旗に包まれる
窓は開いたけれど 君はいない
わかっているよ
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