地球と宇宙の科学


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偉大な物理学者として尊敬されているホーキング Hawking 博士(上の写真:AFP提供)が、近著 Grand Design の中で大胆な発言をしているそうだ。英紙タイムズのダイジェスト記事によれば、「宇宙の誕生に創造者の手は必要ではない、それは物理法則にしたがって、自然発生した」というのが、発言の趣旨だ。

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旧建設省以来、治水担当官庁は水害の恐ろしさを繰り返し強調し、治水予算を大幅に増やす必要性をアピールしてきた。さまざまなシミュレーションのうちでも、利根川や荒川が破堤し、首都圏が大洪水に飲み込まれるというのは、人々の視覚に直接訴えるものがあって、迫力満点だ。なかでも地下鉄網が水没する事態などは、想像するだけで恐ろしい。

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太陽系によく似た天体が見つかったそうだ。HD10180 と名づけられたこの天体は、太陽系から100光年離れたところにあり、南半球から観測することが出来る。観測によれば七つの惑星を持ち、そのうちのひとつは地球とほぼ同じ大きさだという。(上の写真はそのイメージ:AP提供)

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南天の銀河の一角、祭壇座の中に、巨大な磁場を持つ中性子星 Magnetar の集団が発見されたのは1961年、発見者の名にちなんで Westerlund 1 となずけられたこの天体は、太陽の数千倍の直径を持ち、太陽より100万倍も明るい星が数百個も集まっている。350万年から500万年前に形成され、いまでも進化の途上に在ることから、変った出来事が多く観測されることで有名だ。

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今夏の気象異変は日本だけの現象に限らず、世界的な異変だそうだ。ロシアでは暑さを逃れようとして多くの人々が水死していること、アメリカ・カンザス州の家畜たちが熱中症で次々と死んでいること、これらは先稿で紹介したところだが、このほかヨーロッパからロシア東部、シベリア西部で猛暑が続き、中国の長江沿いでは大雨で大洪水が起きる一方、南米では記録的な寒波が起きている。まさに地球規模の気象異変といえる。

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昨年(2009)12月に打ち上げられた NASA の宇宙探査衛星 Wide-Field Infrared Survey Explorer (WISE) が、さまざまな画像をもとに、今まで知られていなかった宇宙の姿を明らかにし始めた。

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NHKスペシャル番組「恐竜絶滅 哺乳類の戦い」を興味深く見た。恐竜が絶滅した後、我々の祖先である哺乳類が、いかにして厳しい環境を戦い抜き、今日の繁栄をもたらしたかについて、俯瞰的なイメージをもたらしてくれた。

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昨年(2009)の8月、台湾南部の高尾県で起きた土砂災害は、いままでの土砂災害の常識を破る桁外れなものだった。この土砂災害で小林村という集落が一瞬のうちに消え、500人が死亡したのだが、この村を飲み込んだ土砂の流れは、いままで観測されたどんな土砂災害とも様相をことにしていたのだ。一言で言えば、この災害は深層崩壊という現象の結果だったのである。

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NASAからの委託契約を受けて宇宙船の開発に取り組んでいた米企業 SpaceX 社が、昨日(6月4日)、宇宙船を積んだロケットの打ち上げに、民間企業としては世界で初めて成功した。(上の写真:AFP提供)関係者の間では、宇宙開発の歴史にとって画期的な出来事になるだろうと評価されている。

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親星に飲み込まれそうになっている惑星の映像を、ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた。(上の写真:AFP提供)

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この日(5月21日)午前6時28分、日本発の金星探査衛星「あかつき」を搭載したH2Aロケットが、種子島の宇宙センターから打ち上げられた。たまたま出勤の準備をしていた筆者は、テレビの画面を通じて、その様子を実況で見ることが出来た。ロケットはその27分後に「あかつき」を無事分離したということだ。

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上の写真(NASA提供)は、宇宙望遠鏡ハーシェル Herschel が送ってきたロゼット星雲 Rosette Nebula 近くの様子。赤外光分析装置を用いて、合成された。

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先日大噴火を起こしたアイスランドの火山エイヤフィアトラヨークトル(上の写真:Daniel Stone Newsweek)が放出した膨大な物質は、一時期ヨーロッパ北部の空を覆い、飛行機の運航が全面ストップするなど甚大な影響をもたらしたが、果たしてその影響が地球環境にどれほど及ぶのか、専門家の間で大きな議論となってきた。

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火星と木星との間にある軌道には数多くの小惑星が集まっているが、その中で最も大きい小惑星のひとつテミス(上の映像はその想像図:ナショナルジオグラフィック)に、水と炭素が存在することが確認された。

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上の写真(NASA提供)は爆発する太陽の紅炎を映し出したもの。4月18日に宇宙衛星 STEREO が撮影した。画面左上に、コロナ層を突き破って宇宙空間にまでつきあがる紅炎の様子が映し出されている。

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NASAがハッブル宇宙望遠鏡打ち上げ20周年を記念して、最新の映像を公表した。上の写真(NASA提供)はその一枚。銀河系の中でも新星誕生の現場として知られる龍骨座星雲 Carina Nebulaの一部分を映し出したものだ。

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アイスランド南部の氷河地帯にある火山エイヤフィアトラヨークトル Eyjafjallajokul が3月に続いて4月14日にも大規模な噴火を起こし(上の写真:AP提供)、吹き上げられた火山灰が偏西風に乗って流れ、イギリスからドイツ、ポーランドそして北欧一帯の空を覆い尽くした。

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恐竜が絶滅した原因として、これまでは二つの主要な仮説が対立してきた。ひとつは宇宙から飛んできた巨大隕石あるいは小惑星が地球と衝突し、その打撃で大規模な気候変動が起きて恐竜が絶滅したとするものだ。その詳細についてはこのブログでも取り上げたことがある。(恐竜を絶滅させた巨大隕石

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上の写真(NASA/AP提供)はNASAのWISEミッションが合成したアンドロメダ銀河 Andromeda Galaxy のイメージ。探査衛生が送ってくる赤外線映像をもとに作成したものだ。アンドロメダ銀河の構造が一段とよくわかるようになっている。

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筆者が少年だった頃は、太陽系の惑星は九つあると教えられていた。学校の授業で先生が惑星の名前を列挙しなさいというと、生徒たちは声を揃えて「スイキンチカモクドッテンカイメ」と答えたものだ。太陽に近いものから順に、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星のそれぞれの頭文字を並べた言い方だ。こうすると子どもには覚えやすい。

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