地球と宇宙の科学


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宇宙には新しい星が次々と誕生している領域がある。星の揺篭ともいうべきこうしたところが最近になって沢山見つかるようになったのは、NASAの研究が深まってきたおかげだ。上の写真(NASA)もそんな領域のひとつを捉えたもの。W5といって、地球からカシオペア座の方向に向かって6500光年の距離にある。

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ぎょしゃ座は冬の夜空をいろどる星座のひとつだ。オリオン座の三ツ星の北側にひときわ大きく光るカペラが星座のシンボル、その傍らに、カペラほど大きくはないが、やはり明るく見える星にエプシロンがある。

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上の写真(AP提供)は、マゼラン星雲を構成するかじき座30星雲の一角、R136 と称される若い星団、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたものだ。

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地球から40光年という比較的近い場所に、またひとつ興味ある惑星が見つかった。最大の特徴は表面の大部分が水に覆われているということだ。地上の望遠鏡をベースにしたプロジェクト MEarth が発見したもので、GJ1214b と名づけられた。

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上の写真(ナショナルジオグラフィック)の中で、天上から降ってきた銀色の槍のように見えるものはふたご座流星群の軌跡のひとつ。十二月十四日の夜、カリフォルニアのモハヴェ砂漠で目撃された。同じ頃の日本でも、このような眺めが各地で見られた。

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上の写真(AP提供)は、ハッブル宇宙望遠鏡が送ってきた宇宙の最先端に近い部分の映像。一見しただけではなかなかわからないが、数千に上る新しい銀河が発見できるという。ハッブル宇宙望遠鏡は近赤外光を分析できるので、それを用いれば、宇宙の果からの情報も詳しく解析できるのだそうだ。

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上の写真(AFP提供)は、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した火星の表面。こうした映像を元に、火星のより詳細な地図が作られつつある。その過程で、火星にもかつて海が存在したという仮説が、現実味を帯びてきた。

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上の写真(AP提供)は深海で発見されたナマコの仲間。透明なボディの中に消化管が見え、足元にはたくさんの触毛が生えている。この触毛をつかって一分間に2cm移動し、海底に浮遊している物質を消化管の入り口から飲み込んで、栄養分を補給しているらしい。栄養分は泥ごと丸呑みするので、消化管はこんなにも太いのだろう。上部に開いた口のように見えるものは、肛門らしい。

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上の写真(ナショナル・ジオグラフィック)は恐竜の時代にアフリカで生きていた古代ワニ、スーパー・クロックの標本だ。ワニの開いた口から頭を覗かせているのは、古生物学者のセレノ氏、彼が手に持っているのは、Dog Croc といわれるワニの化石だ。氏の率いる研究グループは、今回アフリカのサハラ砂漠からDog Croc を含め5種類の古代ワニの化石を発見した。

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月面クレーター探査衛生 LCROSS が、月における大量の水の存在を確認するデータを送ってきたと、NASAが発表した。

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非常に規模の大きなガンマ線バースト Gumma Ray Burst が観測されたのは今年の4月のことだ。アメリカの衛星スウィフトがその兆候を捕らえたのがきっかけだった。早速世界中の天文学者が地上の望遠鏡をその方向に向け、映像を撮影しようとした。上の写真(AFP提供)はその成果の一つだ。中央に赤く光っている部分がガンマ線バーストだ。

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オーストラリア内陸部の乾燥地帯で地下の生物を探査していた研究グループが、これまで知られていなかった地下動物を850種類も発見した。アデレード大学の無脊椎動物研究者アンディ・オースチン博士らが中心になって、4年間にわたって調査した結果見つかったものだ。

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ヨーロッパ南天天文台 European Southern Observatory を拠点にしている惑星研究グループが、32個の惑星を一挙に発見したそうだ。南天天文台はチリに設置した巨大な望遠鏡を用いて、南半球から見える宇宙の姿を捉え続けてきたが、今回32個も発見したことによって、太陽系以外で見つかった惑星の数は400をこえることになる。しかも今回の発見は新たな情報を含んでおり、今後の惑星研究にとって、更なる前進をもたらすだろうと期待されている。

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土星は周囲に輪を持つことで知られている。普通の望遠鏡ではひとつの輪のように見えるが、実際には12の輪が重なっている。ところがこの輪の外側にさらに、これまで観察されたことが無い巨大な輪があることがわかった。

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これまで月には水は存在しないと信じられてきた。日本の月周回衛星「かぐや」が昨年(2008年)実施した月南極のクレーター調査によっても、水の痕跡は発見されなかったと報告されていた。ところがこれを覆すデータが出てきた。インドの月探査衛星チャンドラヤーンが送ってきた資料から、月の表面に水が存在していること、しかもそれは現在でも生成されていることが、突き止められたのだ。

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フランスが打ち上げた宇宙探査衛星コロー Corot Satellite が、地球と同じように表面が岩で覆われた惑星の映像を届けてきた。(上の写真 AP提供)

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今年の1月半ばに発生した土星のサンダーストームが9月半ばを過ぎても存在しているというので、観測史上の最長記録だとして、天文学者たちをにぎわしている。これまでは2007年12月から2008年7月までにかけての7ヶ月半が最長だった。

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今年の5月に大修理を施されたハッブル宇宙望遠鏡、夏以降徐々に新しい映像を地球に送るようになったが、このたび、いくつかの天体を詳細かつ鮮やかに映し出した映像がNASAによって公表された。(上の写真:ロイター提供)

ビッグ・バン理論は、今日の科学者たちにとって、宇宙解釈のパラダイムとなっている。

今年の夏も異常な気象が日本列島を見舞っている。7月24日から26日までの3日間にわたり、北九州及び山口県で、集中豪雨による被害が続出し、福岡市中心部では実に時間雨量116ミリという未曾有の事態が起こった。また7月27日には、群馬県館林市で巨大な竜巻が発生し、大きな被害を引き起こした。こうした事態をさして、人々は気象異変といっている。

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