無覚先生:先日NHKが三日間かけて「永田町・権力の興亡」という番組を流していたが、あれは非常に面白かった。16年前細川政権が誕生してから、政治家たちの間でさまざまな権力闘争があったことを紹介し、民主党がついに政権をとるに到った経緯を、実に生々しく描いていた。この国の政治の裏面を改めて見せ付けられたようで、わたしなんぞは大変参考になった。二人ともこの番組をご覧になりましたか。
日本の政治と社会
教育現場における生徒の貧困問題について、このブログで取り上げたのは昨年三月のことだ。失業や非正規雇用のために親の経済状況が悪化し、昼間の高校にいけない子どもたちが定時制高校に大量に流れているという実態について考えてみた。あれからまだ1年半しかたっていないが、子どもをめぐる状況はますます悪化しているようだ。そんな現状をNHKの取材番組「セーフティネットクライシス」が伝えていた。
鳩山内閣が発足した。民主党を枢軸にして、社会民主党、国民新党との連立政権だ。戦後の日本政治にとって本格的な政権交代といえるものだ。歴史的な事態を前に、国民の関心と期待は並々ならぬものがある。そこで前回の政治問答に引き続き、三粋人の語り合うところを聞いた。
今回の衆議院選挙でも、またおかしなことが起きた。比例区で議席を得るはずの政党が、候補者不足などが原因で、その議席を他党に譲り渡すという事態だ。
筆者には日ごろ懇意にしている人々が何人かいて、学術、文芸、趣味など、テーマにしたがって、それぞれ一家言をもった人たちと語り合える幸運をもてるばかりか、時には杯を傾けながら、肝胆相照らす喜びを感じてもいる。
都議選の結果は大方の事前予想どおり自民大敗に終わった。自民党は改選前議席を10減らして38に落ち込み、公明党の23とあわせた与党全体でも過半数に届かなかった。一方民主党は54議席を獲得して第一党に躍り出た。(定数127)
地球温暖化の問題を、国民一人一人に考えてもらうおう、こんな問題意識があったのだろう、NHKが環境大臣とともに、国民各層から幅広く人を集めて、この問題を論議させる番組を放送した。題して「日本のこれから」。筆者はこの番組を見ながら、今日の日本社会の縮図を見るような気がして、非常に複雑な気持ちになった。
脳死を人の死と定めた法律案が衆議院を通過した。この法律案はまた、0歳の幼児でも臓器提供できるとする定めを盛り込んだ。従来の法律が、脈拍、呼吸、瞳孔など身体症状に基づいた伝統的な死の判定基準を採用し、臓器提供を成人の自由意思に基づかせていたことに比べれば、画期的な内容だ。
厚生労働省が先日発表したところによると、2008年の出生率は前年よりわずかに上昇したそうだ。日本の女性の生涯出生数は2005年に1.26人という最低の数字を記録して以来、三年連続して微増し、2008年には1.37に回復した、しかし一方で、死亡者の数が生まれてくる子供の数を上回り、人口は依然減少傾向にある。
先日群馬県内にある無届老人ホーム「たまゆら」から出火し、入所者16人のうち10人が焼死するという痛ましい事件が起きた。こんなにも多くの入所者が死んだのは、建物のほとんどの扉に鍵がかけられており、入所者たちが外へ脱出できなかったのが原因だろうと見られている。
障害者雇用促進法が制定されて、各企業に一定の割合で障害者の雇用が義務付けられたことによって、障害者の職場進出が拡大してきた。障害者が仕事を持って自立するということは、ノーマライゼーションにとって究極の姿であるから、こうした趨勢が今後も進んでいくことが望まれる。
日本の健康保険制度は、昭和30年代に国民皆保険が確立して以来、国民の健康を支える土台となってきた。それが半世紀を経過した今、危機的な状況に直面している。その背景には、少子高齢化という社会構造上の深刻な問題がある。
鳩山総務大臣の最近の一連の言動が話題を呼んでいる。大きなテーマはふたつ、ひとつは旧郵政省所管の簡保の宿の処分を巡るもの、もひとつは東京中央郵便局の建て替えを巡るものだ。どちらも旧郵政省の所管事項を引き継いだ総務省の大臣としての発言である。
一国の首相も国民の不支持が7割を上回るようでは末期的だ。不人気もここまで徹底すると、言われなくとも済むことまで言われるようになる。今日も知人たちと昼食をとっている最中、こんな噂話が飛び出てきた。時の首相は「3Kが読めない」。
日雇い労働者の派遣禁止を内容とする労働者派遣法の改正案が、国会で継続審議扱いのままになっている。この法案の審議が進まないうちに、雇用情勢が一段と悪化し、いわゆる派遣切りという事態が生じてきていることは周知のとおりだ。
NHK恒例の新春トーク番組が今年は「世界はどこへ、そして日本は」と題し、いま世界中が陥っている経済の機能不全と日本のこれからについて、活発な議論を展開するというので、期待しながら見た。というのもこの議論には今日の日本の論客を代表する人物として7人が名を連ね、その中にこれまでの日本の経済政策をリードしてきた竹中平蔵氏と、始終これを批判してきた金子勝氏が含まれていたからだ。
フードバンクとは、さまざまな事情で廃棄せざるをえない食料を受け集め、それをホームレスや母子家庭などの生活困窮者に無料で提供している団体を指す。アメリカでは1960代からボランティア活動として始まり、今では200もの団体が活躍しているそうだ。
政府の地方分権改革推進委員会が第2次報告を出し、その中で国の出先機関を統廃合して3万5000人を削減、うち2万3000人は地方へ移管という目標を掲げた。なかなか進まぬ行政改革を、数値目標を示すことで進めさせようとする意図が伺えるが、その中身は十分な検証を経たものとはいえないようで、早くも実現を危ぶむ声が優勢だ。
不況が国際的な広がりを見せる中で、日本経済も深刻な局面に入りつつあるようだ。輸出産業に依存する構造的な弱さが、不況の深刻化に拍車をかけていることもある。その影響が、派遣や短期雇用といったいわゆる非正規雇用の人々を直撃している。明日からの仕事はもうないと、突然解雇通告を受ける人々が急増しているのだ。
裁判員候補者への通知が行われている。先週末に第一便が届き始め、昨日と今日とで該当者のほぼ全員へ届いているはずだ。もらった人は複雑な気持ちだろう。もらわなかった人はとりあえず胸をなでおろしたかもしれない。
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