東日本大震災


東日本大震災の被災地に、医療チームの一員として支援に入った看護婦さんのブログが、被災地の人々を中心に多くの人に読まれている。しかもこのブログは、英語に翻訳され、それがきっかけで世界中の人々に感動を以て受け取られるようにもなった。筆者がこのブログの存在を知ったのも、英紙ガーディアンの記事を通じてだった。'Do not cry': a nurse's blog brings comfort to Japan's tsunami survivors Justin McCurry guardian.co.uk,

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菅総理にも、時には重大な局面に立ち向かってリーダーらしい決断ができることもあるんだな、そう思ったのは筆者だけではあるまい。浜岡原発の全面停止をめぐる、菅総理の決断のことだ。

東電の賠償責任の範囲をどう考えるか、政府部内での検討経過の一部を朝日新聞が報道している。それを読んで、筆者はいささか驚いた。賠償総額を4兆円とし、電力会社が協力して負担する、東電自身の負担額はそのうち2兆円に設定するというものだ。

中部電力の水野社長は、点検中の浜岡原発第三号機を今年の7月にも再稼働させたいと、記者会見の場で正式に表明した。「株主、投資家に業績予想という物差しを示す責務がある」からだそうだ。「安全性については十分確認している。さらに安全性を確かめるために緊急の津波対策も実施する」と付け加えた。

先日福島の原発事故がもとで、千葉県の船橋市に避難してきた子どもたちが、地元の子どもたちから、放射能を理由に相手にしてくれないといった、差別に類する行為をうける事態が発生した。親たちは、子どもたちを理不尽な目に合わせたくないといって、家族ともども福島県に帰っていったそうだ。

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米誌TIMEが最も影響力ある100人の2011年版を公表した。そのなかに世界のリーダーたちに混じって二人の日本人が含まれている。福島県南相馬市長桜井勝延氏と、南三陸町で巨大な津波被害を蒙った公立志津川病院の医師菅野武さんだ。

東日本大震災の被災地にも桜の花が咲いて、新学期が始まった。しかし多くの学校では、どうやって授業環境を整えられるか、いまだに模索が続いている。学校そのものがなくなってしまったところが数多くあるほか、残った学校では、いまだ多くの避難者が、教室などで不自由な生活を強いられている。

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今回の福島原発事故は世界中の原発推進運動に冷水を浴びせかけ、ドイツなどでは原発から脱却しようとする動きがでているほどだが、日本では、今後の原子力政策はどうあるべきかについて、いまだ本格的な議論は始まっていない。というより、これほど深刻な被害を受けたというのに、原子力政策を見直そうという動きそのものが、高まっていないというのが現状だ。

東電が福島第一原発の事故処理の見通しについて、工程表を発表した。被災者を中心に国民の間に沸騰している不安と疑問に対し、一定の見通しを示したい、そんな政府の思惑を受けた形でのことだったと思われるが、内容はともかく、その実現可能性についてはシビアな見方をする人が多い。

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日本政府は、福島原発の事故現場で働く作業員の健康状態を、将来30年間にわたってチェックすると決定した。放射能の被ばくが人体にどのような影響をもたらすか研究し、医療上必要な場合に、必要な措置がとれるようにするためらしい。

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福島第一原発の事故を受けて、世界中で原子力発電所の安全性に関心が集まっている。この機会に原子炉の安全対策を徹底的に見直そうとする動きもある。そんななかで、いま最も注目されているのが、アルメニアのメツァモール(Metsamor)原発だ。(上の写真:AFP提供)

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日本有数のマグロ漁港塩釜に、東日本大震災発生後始めて、マグロが水揚げされた。(写真はKYODO)

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日本政府が福島原発事故を、チェルノーブィリと同じレベル7に引き上げたことについて、ロシアの原子力専門家キリエンコ氏が痛烈に批判している。

東大のロバート・ゲラー(Robert Geller)教授が日本の地震学を厳しく批判した記事を、科学雑誌NATUREの電子版に寄稿している。(日本の地震学、改革の時)

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昨日(4月12日)、日本政府が福島原発事故のレベルを7に引き上げたことに伴い、菅総理大臣の記者会見が行われたが、そのことに関して、ニューヨーク・タイムズが批判的な論評を載せている。Japanese Officials on Defensive as Nuclear Alert Level Rises

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日本政府のやることには、どうも理解に苦しむところがある。今回、福島原発事故の深刻度評価をチェルノーブィリと同じレベル7に引き上げたこともそうだ。

ここまで図々しくなれる人間もいるものかと、筆者はあいた口がふさがらなかった。東京電力の清水社長のことである。

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東日本大震災が発生してからちょうど一か月たった。一か月たったというより、一か月になるというほうが適切に聞こえようか。被害の全容はいまだ明らかになっておらず、福島原発の周囲20キロ圏内は、被災後救助の手も入らず、時間が止まったかのように、何も動いていないからだ。

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4月7日、韓国のソウル首都圏では雨が降ったそうだ。それにともなって首都圏の京畿道教育庁は、幼稚園・小学校130校の校長に対して臨時休校を勧告したという。福島原発の事故現場から放出されている放射性物質が雨となって児童たちの頭上に降り注ぐのではないか、そんな心配から出た、やむにやまれぬ措置ということらしい。

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昨日(4月7日)の深夜、寝入りばなだった筆者は、地震の強い揺れに驚かされて布団を飛び出した。強い横入れが、かなり長い時間続いた。幸い家具が倒れるなどの被害はなかったが、気味が悪くなるほどの強い揺れだ。急いでテレビニュースを見ると、震源は宮城県奥で、規模はマグニチュード7.4、仙台などでは震度6強を記録し、かつ津波の可能性もあると伝えていた。

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