日本語を語る


歴史的仮名遣いが廃されて現行の仮名遣いに改められて以来、音の表記や送りがなのたぐいは、話し言葉とほとんど変わりのないものとなった。「どぜう」あるいは「どぢゃう」は「どじょう」となり、「たふれる」は「たおれる」となった。そんな中で、「は」行に属する「「は」と「へ」のみは、昔のままに使われ続けている。

古代国語の音韻研究で知られる橋本進吉博士の小論に「駒のいななきについて」と題する一篇がある。現代の日本人が、馬のいななく声を「ヒイン」と聞き分け、かつそのように表記するのに対して、古代の日本人がそれを「イイン」と表記していたことをとりあげ、現代日本語において「は」行に相当する音が、古代の日本語には存在していなかったことを論証したものである。

Previous 1  2  3  4




アーカイブ

Powered by Movable Type 4.24-ja

本日
昨日

最近のコメント

このアーカイブについて

このページには、過去に書かれたブログ記事のうち01)日本語を語るカテゴリに属しているものが含まれています。

次のカテゴリは11)日本文化考です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。