本所の祭:五年に一度の牛嶋神社大祭を見る
東京の祭は、都市全体が共同で集中的に行うものはないかわりに、地域ごとに残っている伝統的な祭が、夏から秋にかけて、あちこちで断続的に行われ、それぞれに季節を彩っている。
東京の祭は、都市全体が共同で集中的に行うものはないかわりに、地域ごとに残っている伝統的な祭が、夏から秋にかけて、あちこちで断続的に行われ、それぞれに季節を彩っている。
日本女性の美肌へのこだわりは、世界でも例を見ないほど熱心なものだそうだ。いつまでも若々しく美しい肌を保ちたいという願望は、世界中どこの女性でも共通のものだとは思うのだが、日本人女性の場合は、その願望が度を越して強いということらしい。
17世紀オランダ絵画の巨匠フェルメールの傑作「牛乳を注ぐ女」が、完成したばかりの国立新美術館で公開された。日頃フェルメールの絵を愛してやまない筆者は、早速乃木坂の美術館まで足を運んだ次第だ。フェルメールの絵を見る楽しみは無論、黒川紀章の設計した美術館がどんなものか、見たくもあったのだ。
ヨーガが静かなブームを引き起こしている。もともと年配の人を中心に行われていたが、最近は若い人にも人気があるという。心身のバランスを追及する人から、フィットネス気分で行う人々まで、幅広い層に浸透しつつあるようだ。
ニンニクが健康によいことは古くから知られている。あの古代ギリシャ人も、オリンピックの競技に先立ち、たらふくニンニクを食っていたということだ。ところが、ニンニクの何が健康によいのか、これまであまり明らかではなかった。
笑えない笑い話を紹介しよう。牛や羊など家畜の屁が、一部の国では深刻な環境問題となり、そのあおりでカンガルーが受難しそうになっているという話だ。
平成十九年十二月十五日(土)昨年例の家鴨の諸君と利尻礼文へ旅行せし折、次は是非海外へいかばやなんどと話しあひしが、喧々囂々議論の末台湾へ二泊三日の小旅行をなすこととはなりぬ。台湾は地理歴史ともに日本に近し。衛生状態悪からず、食物も美味にして日本人の口にあふべし、されば国内旅行の感覚もて旅を楽しむを得べしといふがその理由なりき。
ムンク展が上野の国立西洋美術館で開催されている。正月明けの一月六日までというので、暮れで忙しいさなかではあったが、足を運んでみた。
今年平成二十年(2008年)は、暦の上では戊子の年にあたる。筆者がこの世に生まれて来たのは昭和23年、やはり戊子の歳であったから、今年は筆者にとっては暦が一巡する年、つまり還暦に当たる年である。いうまでもなく、暦が一巡するためには60年を要する。信長の時代には人生50年であったものが、今日では60年を生きることは珍しくなくなった。そのおかげをこうむって、筆者も暦上の一区切りの長さを生き永らえることができた次第である。
売春は人類の歴史上もっとも古い職業の一つである。それはまた、人類にのみ見られるものだと考えられてきた。売春とは経済的な対価と引き換えに性的交渉をすることを意味し、そこには未来の確実性に対する予測や、ギヴ・アンド・テイクに関する比較考量といった精神的な過程が介在する。したがって高度な知性を備えるに至った我々人類の祖先にして、始めて行い得た行為と考えられてきたのである。
イギリスではいま、双子の兄妹であることを知らずに結婚したカップルの悲劇が人々の同情を誘っているそうだ。AFPの伝えるところによると、このカップルの話は、人間の生殖と人工授精を議論する国会の場において、オルトン上院議員によって始めて紹介された。
昨年暮れに発表されたミシュラン・ガイド東京版は、日本人の間で大フィーバーを巻き起こした。9万部用意した初版本が即日完売したというから、そのすさまじさがわかるだろう。余熱は今も続き、NHKのテレビ番組をはじめ多くのメディアが、受賞した店とそこのシェフを、毎日のように紹介している。
インドで起きた不思議な話だ。列車のトイレを使っていた妊娠中の女性が、それとは意識せずに子どもを分娩し、その子どもが走っている列車のトイレの穴をすり抜けて、地上に産み落とされたというのだ。その様子をロイターが伝えているので、紹介したい。
先稿「いつまでも恋人同士でいられるために」の中で、人は努力によっては、配偶者との間でいつまでも新鮮な恋愛感情を持続させることができるということを書いた。そうした努力なしでは、愛情は次第に摩滅して、互いの関係は味気ないものに変わっていく。
ロリコンサイトと呼ばれる、児童を対象にした卑劣で醜悪なポルノサイトがインターネット上にあふれている。それもロシアと並んで、日本が最大の発信基地だというから、見逃せない。いまや世界中の変質者たちにとって、日本は尽きせぬロリータの泉になってしまったのだろうか。
人間に最も近い種であるチンパンジーについて、その行動特性や知的能力が明らかになってきたのは、つい最近のことに属する。そこには科学者たちによる、辛抱強い調査活動があった。中でも意義が高いとされるのは、ジェーン・グドール女史による個体の知能の研究と、京都大学の研究グループによる、集団の行動様式の研究だ。
奈良薬師寺の日光・月光両菩薩が東京上野の国立博物館にやってきたというので、早速見に行った。普段は薬師寺の金堂の中で、薬師如来の脇侍として並び立っている両菩薩像が、そろって寺を出るのは今回が初めてだという。しかも背中についている後背を外した状態で来たというから、全身をくまなく見られる稀有のチャンスだ。
モディリアーニは西洋の近代絵画のなかでも日本人に最も愛されている画家の一人だ。その展覧会が乃木坂の国立新美術館で開催されている。筆者もモディリアーニ・ファンの一人として見に行ったが、予想以上に多くの人々が訪れているのに驚いた。人気の根強さを伺わせる。
東京下町の夏の風物詩になっている三社祭に、今年はちょっとした異変が起きた。三社の名のとおり三体ある本社神輿の渡御が今年は行なわれなかったのだ。三社祭といえば、本社神輿の渡御が最大の行事であるから、これが行なわれないでは、祭の雰囲気は今ひとつ盛り上がらない。
自分の家のどこかに、赤の他人が住みついているとしたら、誰しも気味が悪く思うだろう。昔の古い家の天井裏には青大将が住んでいたこともあったが、これは家の守り神などといって、大目に見られていた。しかしことが人間となると、そう大らかではいられない。