むずむず脚症候群なるへんてこな名称の病気があって、結構多くの人が悩んでいるようだ。これは脚にむずむずするような不快感を覚え、それを和らげようとして脚を動かさずにはいられなくなる症状だ。そんなところから、英語では Restless legs syndrome と命名されている。
特に夜間布団に入っているときや、のんびりくつろいでいるときに症状が出てくる。しょっちゅうというわけではないのだが、いったん症状がでてくると、なかなか収まらない。
むずむずする部位は膝やくるぶしの関節周辺、まれに腕の関節にも起こることがある。多くの場合高齢者がかかりやすいが、若くしてかかる人もいる。症状がひどくなると眠れなくなるので、これまでは睡眠障害の一パターンとして処理されることが多かった。
昔から指摘されてきた病気のようだが、あまり注目されることはなかった。それが俄然脚光を浴びるに至ったのは、アメリカの人気テレビ番組「となりのサインフェルド」 Seinfeld のおかげだ。この病気(ジミーの脚といわれていた)にかかった女性をガールフレンドに持った男が、毎晩ベッドの中で彼女に蹴とばされると嘆くシーンが話題を呼んだのだった。
発症のメカニズムについては詳しくはわかっていない。おそらく神経障害の一種だろうと考えられている。治療に用いられる薬も神経科系統のものが多い。リューマチのような激しい痛みはないが、不快感は相当なものである。症状が進むと痛みの感覚を伴うようになることもあるらしい。だから早めに専門医に相談したほうがよい。
ところで、むずむず脚症候群に苦しんでいる人はどれくらいいるのだろうか。一説では成人人口の2-5パーセントともいい、また10パーセントくらいの患者がいるだろうともいわれている。この病気でなくとも、膝や腕がむずむずすることがあるので、診断の境界線を明らかにすることが大事だろう。
最近の研究では、むずむず脚症候群に関係すると思われる遺伝子の存在が確認されたという。それによれば、ゲノムの配列の三つの領域が関係しており、それらの因子を持った人の発症確率は50パーセント程度だということである。
さて、筆者も数年前からこの病気に似た症状に悩んでいる。入浴して身体がくつろぎ、布団に入って寝ようという段になって、膝が笑うというか、むずむずする感覚に襲われて、いてもたってもいられないような状態に陥るのだ。毎晩ということではなく、また一晩中眠れないというほどひどくはないが、その不快感は相当のものである。
不快感を和らげるために、筆者は膝の屈伸運動をする。その運動は一時的に不快感をやわらげてくれるが、すぐに次の不快感が襲ってくる。膝のほかに、くるぶしに不快感を覚えることもある。
今のところは医師に相談するようなことはしていない。ヨガのポーズをとると症状がだいぶ和らぐことを体験してからは、予防もかねてヨガのポーズをとるようにしている。それは、両足を180度に開いて屹立したり、90度に開いて左右に身体を開いたり、あるいは両足を交互に内側にそらせたり、外側にそらせたりする運動である。
関連リンク: 人間の科学
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