宇宙には新しい星が次々と誕生している領域がある。星の揺篭ともいうべきこうしたところが最近になって沢山見つかるようになったのは、NASAの研究が深まってきたおかげだ。上の写真(NASA)もそんな領域のひとつを捉えたもの。W5といって、地球からカシオペア座の方向に向かって6500光年の距離にある。
写真で赤く見えるところは高温に熱せられた宇宙塵、グリーンの部分は雲状に固まった宇宙塵、白い部分は星が誕生しつつあるところという。
黒っぽい穴のように見えるところは星の形成が一段落したところで、その中心部には最も古い星が位置し、周縁部には比較的若い星が位置している。若い星のなかでもピンクに見える星がもっとも新しいものだ。
こうした領域では、頻繁に星が生まれているので、それらを追跡調査することで恒星誕生のメカニズムが詳細にわかるようになると期待されている。あわせて、惑星の誕生についても、解明されていくことだろう。
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