尖閣諸島での中国漁船拿捕事件を巡って、中国政府は日本政府に対してかなり強硬な姿勢を示してきた。日本側によって逮捕された漁船船長の即時解放を執拗に求める一方、すでに合意されていた外交日程を一方的に破棄する動きも示している。これに対して日本政府は、ことは日本の領域内で起きたことであり、日本の国内法で粛々と対処するまでだと、つとめて平静を装っているところだ。
こんな動きがある中で9月18日を迎えたが、この日は日中戦争のきっかけとなった柳条湖事件の79年記念の日とあって、中国側にちょっとした動きがあった。自称愛国者たちが、ネットを通じて、日本側に抗議の意思を示すデモを催そうと広く呼びかけ、これに多くの人が答えたのだ。
18日は北京の日本大使館、上海の日本領事館の周辺を中心に、全国の諸都市で日本への抗議デモが行われた。これに対して中国政府は、徹底的に抑圧する姿勢で臨んだ。そんなこともあって、今回の反日運動は大きなうねりにならずに済みそうな模様だ。
中国政府はいまのところ、外交ルートを通じては日本に強硬な姿勢を示しているが、国民に向かっては、反日感情が爆発しないように、気を使っているようだ。
というのも2005年の苦い記憶があるからだ。この年に起きた反日デモは、政府のコントロールの利かない状態にまで陥り、日本人の経営する商店などが破壊される事態に発展した。その時の暴動の模様は、メディアを通じて世界中に流されたものだ。
その際、これは政府の統治能力にかかわる事態だと、中国政府は国際的な非難を浴びた。その時の二の舞を演じるようなことは、大国となりつつある中国政府にとって、是非とも避けねばならない、そうした強い意志が、今回の抑制的な動きにつながったのだろう。
そのかわり外交的には、日本に対して強い姿勢を示さねば、国民に対して示しがつかないという事情も働いているようだ。
(上の写真:毎日新聞提供は、上海の日本領事館前で、反日デモの準備をする市民)
論評はするが、結局は他人事という姿勢の人が多い。漁船が衝突してきて海上保安員が危険な目に遭わされても、フジタ社員が拘束されても、レアアースが禁輸されても、一時は批判的な態度を取るが暫くすれば忘れてしまう。
日本人はもっと我が身に引寄せて怒るべきだ。
最近国内での中国人による犯罪がふえている。
日本人が中国で犯罪を起こすとどうかるか、テレビの報道を見ていると中国人が日本の国旗を足で踏みつけている、
確かに過去においては戦争という悲劇があった。互いに長い歴史の上でいろいろなことがあり今に至っている。
半日感情がわからない訳でもないが、かつては蒙古軍などという
軍隊があったことも日本との歴史でもありあまり反日とばかりの感情ではなく互いによい関係でいきたいものです。