ウィリアム・B・イェイツの詩集「螺旋階段」から「後悔」Remorse for Intemperate Speech(壺齋散人訳)
悪党やばか者を罵るときは
ついつい激し過ぎてしまうので
普段はまともに話そうとするが
それでもなお変えられないのは
狂熱的な気性のため
穏やかに振舞おうと努力して
話をするときにはいつも
憎しみの念を払おうとするが
なすことやることうまくゆかぬのは
狂熱的な気性のため
アイルランド生まれの我々は
生まれたときから強い憎悪と
落ち着きのなさが染み付いている
それは我々の母親から受け継いだ
狂熱的な気性のため
イェイツ自身の中に流れているアイルランド人の血について歌ったこの詩は、アイルランド人気質の特徴を狂熱だといっている。
Remorse for Intemperate Speech
I ranted to the knave and fool,
But outgrew that school,
Would transform the part,
Fit audience found, but cannot rule
My fanatic heart.
I sought my betters: though in each
Fine manners, liberal speech,
Turn hatred into sport,
Nothing said or done can reach
My fanatic heart.
Out of Ireland have we come.
Great hatred, little room,
Maimed us at the start.
I carry from my mother's womb
A fanatic heart.
関連サイト: イェイツ:詩の翻訳と解説
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