上の写真(ナショナルジオグラフィック提供)は、銀河同士が衝突した現場をとらえたもの。衝突の結果二つの銀河はひとつの大銀河になった。II Zw 096 と名づけられたこの新しい銀河を、NASAのスピッツァー宇宙望遠鏡が、赤外線でとらえたものだ。
銀河の衝突は珍しいことではない。衝突するさいには、銀河内部のガス雲を始めとした物質が互いにぶつかりあい、その結果生じた高密度の領域から、新しい星が形成される。
上の写真では、中央部の赤く光っている部分が、新しい星が形成されつつある領域だ。その明るさからして、太陽の質量の100倍に相当するような星が生まれつつあると考えられる。
ところで我が銀河も、約45億年後に、隣のアンドロメダ銀河と衝突するとされている。そうなれば太陽系の星々も、滅亡を免れないとみられている。
もっとも、こんなことがなくても、そのころには太陽は寿命を終え、超新星爆発を起こすだろう。
どちらにしても地球は滅亡を免れぬ運命だが、人類がはたしてそれまで生き続けているか、誰にもはっきりしたことはいえない。
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