OECDと欧州委員会がまとめた報告によると、EU諸国に住む成人の50.1パーセントは過体重か肥満に陥っているという。
EU27カ国の大半では、過去20年間に肥満率が倍増した。また子どもの7人に1人が過体重か肥満で、その割合は急速に高まりつつある。この調子では、過体重や肥満対策に要する費用も上昇し、2016年度には2007年度より70パーセントも増加する可能性がある。その結果各国の医療制度や経済にも悪い影響が及び、なによりも、子どもの肥満が深刻な社会問題になる恐れがある。
かねてより肥満や過体重は、21世紀最大の人類的な課題になるだろうと予想されていた。豊かなEU諸国では、その予想が現実の問題になりつつあるということだろう。
この報告が採用している肥満のインディケーターは、ボディマス指標 BMI といわれるもので、BMI=体重<Kg>÷(身長<m>の二乗)で現され、25以上30未満が過体重、30以上が肥満とされる。(上の写真はロイター提供)
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