アメリカのスペースシャトル・ディスカヴァリーが最後の宇宙への旅に向けて、2月24日、フロリダのケネディ宇宙基地から打ち上げられた。その様子を見ようと、4万人の人が押しかけたそうだ。
今回の打ち上げは、ディスカヴァリーとしては39回目、30年のスペースシャトルの歴史においては139回目にあたる。ほかにエンデヴァーとアトランティスの打ち上げが今年中に行われるのを待って、アメリカのスペースシャトル計画はひとまず中断する。
ディスカヴァリーの今回のミッションは、宇宙飛行士6人と宇宙滞在用の物資のほか、人型ロボットR2を国際宇宙ステーションに運ぶことだ。地球に帰還するのは3月7日、その結果、総飛行日数は363日、飛行距離は2億3千万キロ、地球を5800週したのに相当するそうだ。この間、ハッブル宇宙望遠鏡などを宇宙空間に運んだ。
期間後は、スミソニアン宇宙博物館に展示されることになっている。
なお、目玉の人型ロボットR2は、打ち上げ時には頭と胴体と両腕がつけられた状態だが、宇宙ステーションで両脚を着けてもらい、宇宙船の補修作業などに従事することになっているという。(上の写真:AP提供)
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