蘇軾の七言絶句「驪山絶句三首其一」(壺齋散人注)
海中方士覓三山 海中の方士三山を覓む
萬古明知去不還 萬古明らかに知る 去って還らざるを
咫尺秦陵是商鑑 咫尺の秦陵は是商鑑
朝元何必苦躋攀 朝元何ぞ必らずしも躋攀に苦しまん
海中の方士たちは三つの仙山を求めて旅立ったが、そんなものがみつからないことは太古からよく知られていた、目の前にある秦の陵がよいお手本ではないか、朝元閣も大きすぎて無用の長物になったのだ
治平元年(1064)の暮、蘇軾は鳳翔府での任期を終えて開封へ帰る途中、驪山に上った。秦の始皇帝の陵があるところとして知られ、唐の玄宗皇帝は華清宮という離宮を作った。
この詩は、始皇帝も玄宗皇帝も、不老不死を望んであらゆることをしながら、はかなくして亡んだ逸話をテーマにしている。
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