韓国 北朝鮮 日本 中国(含台湾)
1950 18859 10815 83625 554760
1960 25003 11430 94096 657492
1970 31923 14397 104331 830675
1980 38124 17196 116807 998877
1990 42869 19956 123537 1155305
2000 46835 22268 127034 1275215
2010 49081 23270 127998 1364875
上の表は国連人口統計に基づく東アジア各国の人口の推移だ(単位は千人)。1950年から2010年までの推移を示したのは、南北分断以降の、韓国と北朝鮮の人口推移を比較するのが目的。
1950年時点で、韓国は約1885万、北朝鮮は約1081万だったのが、2010年時点では、それぞれ約4908万、2327万となっている。
両者の人口はこの60年間に、韓国は2.6倍、北朝鮮は2.15倍になったわけだ。
また両者の人口比は、1950年時点では1.0:1.74だったのが、2010年時点では1.0:2.11となった。
この数字から何が読み取れるか。北朝鮮に比べれば韓国の方が人口の増加率が高いということ、その結果必然的なこととして、両者の人口規模の差が拡大しているということだ。このことが何を語るかはいうまでもあるまい。
こんな数字をわざわざ持ち出したのはほかでもない。巷間には北朝鮮が経済的・政治的に失敗を重ね、それが影響して人口が減少し、いまや韓国と比較にならないほど遅れてしまったという説が流布しているからだ。
北朝鮮がこの数年深刻な食糧不足に悩んでいることは確かなことだろうが、その結果人口も劇的に減っているとは、この表からはいえないようだ。増加率の上では、韓国程ではないが、北朝鮮も確実に増えている。どの時点を取って見ても、右肩上がりで増え続けている。つまりそれなりに国としての体裁を保ってきているわけだ。
コメントする