今日(9月18日)は満州事変の発端となった柳条湖事件からちょうど80年目の日。中国では満州事変を9・18事変と称して、毎年この日に記念式典をしてきた。しかし今年は節目の年であるにかかわらず、式典は抑制されたものになった。権力交代を控えた胡錦濤政権が、反日が反政府に転化する事態を憂慮して、反日運動の芽を摘んだというのが、大方の解釈だ。
関東軍が南満州鉄道の線路を爆発した現場に建てられた「9.18歴史記念館」前には、市民を含むおよそ1000人の人々が参加して、式典を行った。
式典が催された広場には、「勿忘国恥、振興中華」と大書された旗が掲げられ、また、警世の鐘と称するものが鳴らされたりした。これ自体は毎年行われることらしい。
また式典会場の外側には大勢の若者が集まり、「小日本(ちんぴら日本)」と叫びながら日の丸を燃やしたり、「釣魚島(尖閣)は中国固有の領土」とのシュプレヒコールをあげるなどして、愛国心の発揚を訴えていたという。(写真は時事通信から)
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