生命の存在する可能性が高い系外惑星がまたひとつ見つかった。さそり座の方角に地球から20光年のところにあるM型赤色矮星のハビタブル・ゾーンを周回する惑星GJ 667Ccだ。岩石を主成分とすることから、水が存在する確率も高く、生命が存在する可能性は高いと研究者はみている。
これまでM型の赤色矮星の惑星は生命存在の可能性に乏しいというのが定説だった。M型の赤色矮星は、金属製の物質に乏しく、地球のような重い岩石からなる惑星は伴わないだろうと考えられてきたからだ。その常識を打ち破った発見だけに、専門家は注目している。
この惑星は、親星の周りを約28日かけて好転し、質量は地球の4.5倍以上ある。
なおこの赤色矮星は、惑星のほかにK型(M型より低温)の赤色矮星、しかも二連星を従えている。珍しい星だ。
これまで岩石質でハビタブル・ゾーンを周回している惑星としては、地球から約20光年離れた「グリーゼ581d(Gliese 581d)」、約36光年離れた「HD 85512 b」、約600光年離れた「ケプラー22b(Kepler-22b)」が発見されている。したがってGJ 667Ccはそうした惑星の4つ目ということになる。(写真はナショナル・ジオグラフィックから)
コメントする