南天のみずへび座の方向127光年先に位置する恒星HD 10180は、最大で9つの惑星を持っている可能性があるという。もしそうなら、太陽系の8個を超え、いままでに発見されたうちの最も大きな数になる。
HD 10180はいままで、5個の惑星をもっていることが確認されていた。今回はそれに二つの惑星が追加確認され、さらに二つの惑星も存在している可能性があるとわかった。
確認済みの惑星5つは、地球の12~25倍の質量で、大きさは天王星や海王星に匹敵し、非常に冷たい巨大ガス惑星の可能性が高い。
研究にあたったイギリス・ハートフォードシャー大学の天文学者ミッコ・トゥオミ(Mikko Tuomi)氏によれば、今回存在が確認された惑星2つのうち、1つは質量が地球の約65倍で、主な惑星群よりも外側の軌道を周回している。もう1つはスーパーアースで、地球の1.3倍の質量、公転軌道は主な惑星群の内側だ。
惑星候補2つのうち、一つは地球の1.9倍の質量で、公転周期は10日、もう一方は地球の5.1倍の質量で、公転周期68日と考えられている。どちらもスーパーアースで、地球と同じく表面が岩石でおおわれている可能性があるが、そうだとしても、主星にあまりに近く、高温なために、生物が存在する可能性は低いと考えられている。(写真はESOから)
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