「言葉の錬金術」に「永遠」を載せるにあたって、ランボーは次のように書いている。
「ついに、幸福だ、理性だ! 俺は空から青さを引っ剥がし、真っ黒にした。俺は、自然の光の黄金の火花となって生きた。喜びのあまり、俺は可能な限り、おどけて見せた。」
ここには、自分は外在的な光によって照らされるものではなく、自分自身が太陽の光となって、宇宙を照らすのだという矜持があふれている。
永遠(拙訳)
見つかったぞ
何が? 永遠が
太陽と
融合した海が
用心深い心よ
懺悔しよう
虚無の夜と
灼熱の昼を
人間どもの
くだらぬことから
身を放ち
自由に飛んでいけ
お前自身のうちから
サテンのような残り火よ
義務は生ずるのだ
誰にいわれるでもなく
ここには希望はない
立ち上がる望みもない
智恵も不屈の精神も
ただの責め苦に過ぎぬ
見つかったぞ
何が? 永遠が
太陽と
融合した海が
C'est la mer allée Avec le soleil.の部分は、alléeをmeléeに読み替えるのが通説になっているようなので、それにしたがって訳した。
L'Éternité : Arthur Rimbaud Mai 1872
Elle est retrouvée.
Quoi? - L'Éternité.
C'est la mer allée
Avec le soleil.
Ame sentinelle,
Murmurons l'aveu
De la nuit si nulle
Et du jour en feu.
Des humains suffrages,
Des communs élans
Là tu te dégages
Et voles selon.
Puisque de vous seules,
Braises de satin,
Le Devoir s'exhale
Sans qu'on dise : enfin.
Là pas d'espérance,
Nul orietur.
Science avec patience,
Le supplice est sûr.
Elle est retrouvée.
Quoi ? - L'Éternité.
C'est la mer allée
Avec le soleil.
関連リンク: 詩人の魂>アルチュール・ランボー