ポインセチア:水彩で描く折々の花(壺齋散人画)

ポインセチアといえば、今ではクリスマスの季節を彩るのに欠かせない。真っ赤に色づいた鮮やかな姿が、冬枯れの景色に色彩を添えてくれる。一鉢だけ部屋の片隅におかれているのも風情があるが、沢山の鉢が並んだところはいっそう華やいだ気分にさせてくれる。とりわけクリスマスツリーの周りをぐるっと囲むようにして並んだところなどは圧巻だ。
赤く見えるところは一見してわかるように花ではない。花はその根本に小さな粒々が黄色く群がっているように見えるところだ。赤い部分はその花を包む苞というもの。萼のようなものだと考えればよい。
原産地はメキシコの高原地帯だそうだ。アメリカのメキシコ公使だったポインセットという人が見つけて本国に持ち帰り、そこから世界中に広まった。だからもともと冬の寒さには弱いはずなのだが、今日ではクリスマスに欠かせない飾り物になった。
花言葉は、「祝福」とか、「私の心は燃えている」だ。燃えるような色合いからの連想だろう。だから贈り物としても喜ばれる。
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