カトレア Cattleya:水彩で描く折々の花

カトレアは形といい色合いといい、実にすばらしい花だ。洋ランのなかでもひときわ美しく、洋ランの女王とも言われている。ただ非常に高価なので、筆者のようなものにとっては、気軽に買うというわけにはいかない。この絵の中の花も、植物園で見たものをもとに描いた次第だ。
カトレアは南米が原産地で、それがヨーロッパに紹介されたのは19世紀の初期である。ウィリアム・カトレイ William Cattley という園芸家が、南米から送ってもらった別の花の梱包材の中に、この植物が含まれていたのに興味を覚えて栽培したのが最初であるとされる。カトレアという名は、彼に献げられたものなのである。
カトレアは着生植物といって、樹木の樹皮に寄生して生きている。偽球茎と呼ばれるバルブの先に、ひとつないし数輪の大きな花を咲かせる。
花言葉は、あなたは美しいとか、優美な女性といったもの。だから、女性への贈り物としては、最高のものだとされる。
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