福寿草:水彩で描く折々の花(壺齋散人画)

フクジュソウ(福寿草)は春を告げる花の代表的なものとして、昔から小さな鉢植えにしたものが正月を飾ってきた。福寿草とはそうしためでたさを連想させる名前である。ほかにも元日草とか朔日草とも呼ばれたりする。
初春に土から直接頭を出した蕾が開いて、絵のような黄色い花を咲かせる。この花は日の光に反応して開く習性があり、日が暮れると花も閉じる。
キンポウゲ科の多年草で。日本全土に自生している。徳川時代以降に園芸種として改良が重ねられ、正月を飾る鉢植え用の小さな花も出回るようになった。元来は非常に丈夫な花で、雪の下から頭をのぞかせた写真が人々に喜ばれてもいる。
花芽がふきのとうに似ているため、誤って食べる人がいるが、強い毒性を持っているので注意する必要がある。根っこは古来、強心薬や利尿薬として用いられてきた。
花言葉は、幸福、祝福、思い出といったもの。福寿草という名前にぴったりとした感じがする。
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