上の写真(AFP提供)はイタリア首相ベルルスコーニのセックス・スキャンダルに抗議して、ローマ市内をデモ行進する膨大な数の人々だ。そのほとんどは女性で、主催者の発表によれば、2月13日には抗議デモの規模は全国で100万人以上になったそうだ。
この人々の勢いに押されたわけでもないだろうが、ベルルスコーニがついに訴追され、裁判所へ出頭することになった。容疑は未成年を相手にした買春と、職権乱用である。
ベルルスコーニはかねてから女にだらしのないことで知られていたが、中でもモロッコ人の17歳の少女を相手に買春した事実と、その少女が窃盗罪で捕まったときに、首相の地位を利用して釈放するように圧力をかけた事実が、今回の訴追の理由となった。
イタリアで現職の首相が刑事訴追されるのはきわめて珍しいことだ。もし有罪になれば、買春に対して3年、職権乱用に対して12年の刑が科せられると予想されている。もっとも目下74歳の高齢であることから、刑が執行されることはほとんどないだろうとも見られている。
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