夢(Rêves):ロベール・デスノス

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ロベール・デスノスの詩集「Etat de Veille(1943)」から「夢(Rêves)」(壺齋散人訳)

  枕に頭を乗せて
  この枕で寝るんだ
  そして夢を見るんだ
  面白いことや未来のことを

  夢の中で起きてることを
  ほんとのことと思うんだ
  人生は絶え間なく流れ
  夕べの後には朝が来ると

  普通の夢もあれば
  甘美な夢もある
  でも夢を見ない人は
  つまらない人だと思う

  寝覚めの悪い人は夢遊病者と同じだ

  じつは僕にもそんなことがあった
  無我夢中で歩き回りながら
  道路を森の小道と思っていたんだ

  夢のためにひとつの場所をもとう
  そうだ夢にふさわしい場所を


Rêves (État de veille)

  Poser sa tête sur un oreiller
  Et sur cet oreiller dormir
  Et dormant rêver
  À des choses curieuses ou d'avenir,

  Rêvant croire à ce qu'on rêve
  Et rêvant garder la notion
  De la vie qui passe sans trêve
  Du soir à l'aube sans rémission.

  Ceci est presque normal,
  Ceci est presque délicieux
  Mais je plains ceux
  Qui dorment vite et mal,

  Et, mal éveillés, rêvent en marchant.

  Ainsi j'ai marché autrefois,
  J'ai marché, agi en rêvant,
  Prenant les rues pour les allées d'un bois.

  Une place pour les rêves
  Mais les rêves à leur place.


関連サイト:フランス文学と詩の世界 ロベール・デスノス





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