泣虫愛ちゃんこと福原愛さんがうれし涙にむせんだそうだ。卓球団体戦の準決勝でシンガポールチームを破り決勝進出を決めたときのことだ。愛さんは年下のパートナー石川香澄さんと抱き合って喜びの涙を流したという。
小さい頃から卓球をやって来て、今では日本を代表するプレーヤーに成長した愛さんだが、中国の熱い壁に阻まれて、なかなかメダルに届かなかった。それが一躍、銀メダル以上が確定したわけだ。喜びが大きいのは無理もない。うれし涙が出ようというものだ。愛さんの純朴な人柄にひかれてずっと応援してきた筆者も、彼女の喜びを分かちあいたい気分だ。
愛さんは中国人たちの間でも人気があるという。中国卓球の強さを素直に評価して中国に卓球留学し、中国チームの一員として溶け込んできた姿勢がそうさせるわけだが、彼女の場合には、単に中国の技を盗みに来たのではなく、中国文化に敬意を表していると受け取られているという。そうした素直な態度が、中国人から強い支持を得ることにつながったのだと思う。
彼女は遼寧省のチームに溶け込み、それがもとで東北訛りの中国語を話すそうだ。そんなところが一層、中国人に親しみやすさを感じさせるのだろう。
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