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中国古代の詩




2008年07月09日

相鼠:役人の腐敗を糾弾する(詩経国風:鄘風)

詩経国風:鄘風篇から相鼠を読む。(壺齋散人注)

  相鼠有皮  鼠を相(み)るに皮有り
  人而無儀  人にして儀無し
  人而無儀  人にして儀無くんば
  不死何為  死せずして何をか為さんや

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2008年07月15日

河廣:我が子を思う(詩経国風:衛風)

詩経国風:衛風篇から「河廣」を読む。(壺齋散人注)

  誰謂河廣  誰か謂ふ河廣しと
  一葦杭之  一葦もて之を杭(わた)らん
  誰謂宋遠  誰か謂ふ宋遠しと
  跂予望之  跂(つまだ)って予(われ)之を望まん

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伯兮:戦場の夫の安否を気遣う(詩経国風:衛風)

詩経国風:衛風篇から「伯兮」を読む。(壺齋散人注)

  伯兮朅兮  伯の朅(けつ)なるや
  邦之桀兮  邦の桀なり
  伯也執殳  伯や殳(ほこ)を執りて
  為王前驅  王の為に前驅す

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2008年07月16日

有狐:行役に従う夫を気遣う(詩経国風:衛風)

詩経国風:衛風篇から「有狐」を読む。(壺齋散人注)

  有狐綏綏  狐有り綏綏(すいすい)たり
  在彼淇梁  彼の淇の梁(はし)に在り 
  心之憂矣  心之(こ)れ憂ふ
  之子無裳  かの子裳(もすそ)無からん

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2008年07月22日

木瓜:贈答の歌(詩経国風:衛風)

詩経国風:衛風篇から「木瓜」を読む。(壺齋散人注)

  投我以木瓜  我に投ずるに木瓜を以てす
  報之以瓊琚  之に報ゆるに瓊琚を以てす
  匪報也     報ゆるに匪ざる也
  永以為好也  永く以て好みを為さんとする也

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黍離:栄耀の移り変わり(詩経国風:王風)

詩経国風:王風篇から「黍離」を読む。(壺齋散人注)

  彼黍離離  彼の黍離離たり
  彼稷之苗  彼の稷の苗
  行邁靡靡  行き邁くこと靡靡たり
  中心搖搖  中心搖搖たり

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2008年07月23日

君子于役:夫を思う(詩経国風:王風)

詩経国風:王風篇から「君子于役」を読む。(壺齋散人注)

  君子于役  君子役に于(ゆ)く
  不知其期  其の期を知らず
  曷至哉   曷(いつ)か至らんや

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2008年07月29日

將仲子:男への呼びかけ(詩経国風:鄭風)

詩経国風:鄭風篇から「將仲子」を読む。(壺齋散人注)

  將仲子兮  將(こ)ふ仲子
  無踰我里  我が里を踰ゆる無かれ
  無折我樹杞 我が樹ゑし杞を折ること無かれ
  豈敢愛之  豈に敢へて之を愛(お)しまんや

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遵大路:捨てられた女(詩経国風:鄭風)

詩経国風:鄭風篇から「遵大路」を読む。(壺齋散人注)

  遵大路兮   大路に遵(したが)って
  摻執子之袪兮 子の袪(たもと)を摻(と)り執る
  無我惡兮   我を惡(にく)むこと無かれ
  不寁故也    故を寁(すみやかにす)てざれ

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2008年07月30日

女曰雞鳴(詩経国風:鄭風)

詩経国風:鄭風篇から「女曰雞鳴」を読む。(壺齋散人注)

  女曰雞鳴  女曰ふ雞鳴くと
  士曰昧旦  士曰ふ昧旦なりと
  子興視夜  子興きて夜を視よ
  明星有爛  明星爛たる有らん
  將翱將翔  將(は)た翱(かけ)り將た翔び
  弋鳧與鴈  鳧(ふ)と鴈とを弋(よく)せん

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2008年08月06日

蘀兮:男を誘う(詩経国風:鄭風)

詩経国風:鄭風篇から「蘀兮」を読む。(壺齋散人注)

  蘀兮蘀兮  蘀(たく)や蘀や
  風其吹女  風其れ女(なんじ)を吹かん
  叔兮伯兮  叔や伯や
  倡予和女  倡(うた)はば予女に和せん

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狡童:つれない男を恨む(詩経国風:鄭風)

詩経国風:鄭風篇から「狡童」を読む。(壺齋散人注)

  彼狡童兮    彼の狡童
  不與我言兮  我と言(ものい)はず
  維子之故    維(こ)れ子の故に
  使我不能餐兮 我をして餐(くら)ふ能はざらしむ

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2008年08月12日

褰裳:色男を挑発する(詩経国風:鄭風)

詩経国風:鄭風篇から「褰裳」を読む。(壺齋散人注)

  子惠思我    子 惠にして我を思はば
  褰裳涉溱    裳を褰(かか)げて溱を涉らん
  子不我思    子 我を思はずんば
  豈無他人    豈に他人無からんや
  狂童之狂也且 狂童の狂や

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2008年08月13日

風雨(詩経国風:鄭風)

詩経国風:鄭風篇から「風雨」を読む。(壺齋散人注)

  風雨淒淒  風雨淒淒たり
  雞鳴喈喈  雞鳴喈喈たり
  既見君子  既に君子を見る
  云胡不夷  云胡(いかん)ぞ不夷(たひらか)ならざらんや

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子衿(詩経国風:鄭風)

詩経国風:鄭風篇から「子衿」を読む。(壺齋散人注)

  青青子衿  青青たる子が衿
  悠悠我心  悠悠たる我が心 
  縱我不往  縱(たと)へ我往かずとも
  子寧不嗣音 子寧(なん)ぞ音を嗣がざらんや

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2008年08月19日

出其東門:いとしい妻を思う(詩経国風:鄭風)

詩経国風:鄭風篇から「出其東門」を読む。(壺齋散人注)

  出其東門  其の東門を出づれば
  有女如雲  女有り 雲の如し
  雖則如雲  則ち雲の如しと雖も 
  匪我思存  我が思ひの存するところに匪(あら)ず
  縞衣綦巾  縞衣綦巾
  聊樂我員  聊か我を樂しましむ

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溱洧:男女の戯れあい(詩経国風:鄭風)

詩経国風:鄭風篇から「溱洧」を読む。(壺齋散人注)

  溱與洧    溱と洧と
  方渙渙兮  方(まさ)に渙渙たり
  士與女    士と女と
  方秉蕑兮  方に蕑を秉(と)る
  女曰觀乎  女曰く觀しやと
  士曰既且  士曰く既に且(い)きしと

  且往觀乎  且つ往きて觀んか
  洧之外    洧の外に
  洵訏且樂  洵(まこと)に訏(おほ)いにして且つ樂し
  維士與女  維(こ)れ士と女と
  伊其相謔  伊(こ)れ其れ相ひ謔むれ
  贈之以勺藥 之に贈るに勺藥を以てす

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2008年08月20日

雞鳴:後絹の歌(詩経国風:齊風)

詩経国風:齊風篇から「雞鳴」を読む。

  雞既鳴矣  雞既に鳴きぬ
  朝既盈矣  朝既に盈ちたり
  匪雞則鳴  雞の則ち鳴くに匪ず
  蒼蠅之聲  蒼蠅の聲なり

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2008年08月26日

陟岵(詩経国風:魏風)

詩経国風:魏風篇から「陟岵」を読む。(壺齋散人注)

  陟彼岵兮    彼の岵に陟(のぼ)りて
  瞻望父兮    父を瞻望す
  父曰嗟予子   父は曰へり 嗟(ああ)予が子よ
  行役夙夜無已 行役せば 夙夜已むこと無けん  
  上慎旃哉    上(ねが)はくは旃(これ)を慎しめや
  猶來無止    猶(なほ)來りて止まること無かれと

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伐檀:苛斂誅求を呪う(詩経国風:魏風)

詩経国風:魏風篇から「伐檀」を読む。

  坎坎伐檀兮       坎坎(かんかん)と檀(まゆみ)を伐り
  寘之河之干兮     之を河の干(きし)に寘(お)く
  河水清且漣猗     河水清く且つ漣猗(れんい)たり
  不稼不穡        稼せず穡(しょく)せざるに
  胡取禾三百廛兮    胡(なん)ぞ禾(か)三百廛(てん)を取るや
  不狩不獵        狩せず獵せざるに
  胡瞻爾庭有縣貆兮  胡ぞ爾の庭に縣貆あるを瞻(み)るや
  彼君子兮        彼の君子は
  不素餐兮        素餐せず

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