ねんねんころりよ Hush a Bye Baby :マザーグース
ねんねんころりよ Hush a Bye Baby (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ねんねんころりよ 木の上で
風が吹いたら 揺れるのよ
枝が折れたら 落ちるのよ
その時あなたも 揺りかごも
みんなそろって落ちるのよ
ねんねんころりよ Hush a Bye Baby (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ねんねんころりよ 木の上で
風が吹いたら 揺れるのよ
枝が折れたら 落ちるのよ
その時あなたも 揺りかごも
みんなそろって落ちるのよ
いい子だから Hush thee, my babby (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
いい子だから ねんねしな
パパと一緒に ねんねしな
ママは水車小屋までお出かけさ
お前のために粉をひいて
パイを作ってくれるとさ
だからおとなしく ねんねしな
可愛いちびちゃん Dance Little Baby (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
可愛いちびちゃん 踊りなさい
ママはここよ 心配しないで
キャッキャといったり 跳んだりはねたり
あっちのほうへも いきなさい
天上に上ったり 床に下りたり
前後左右に 回りなさい
あなたと一緒に ママも歌うわ
石炭くべながら ジャン ジャン ジャン
6匹のハツカネズミ Six little mice sat down to spin (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
6匹のハツカネズミが糸紡ぎ
そこにネコさんが通りがかりました
“なにをなさってるの 紳士方”
“紳士の背広を仕立ててるのさ”
“わたしもお手伝いをして 糸切りをしましょうか”
“ご遠慮しますネコさん 頭をかじり切られてはいやですから”
“そんなことはありません 是非手伝わせてちょうだいな”
“かもしれませんけれどネコさん 近寄らないでくださいな”
3隻の船 I Saw Three Ships (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
3隻の船がやってきた
帆をあげて 帆をあげて
3隻の船がやってきた
お正月の朝早く
木の実のなる木 I had a little nut tree (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
わたしのところの木の実のなる木
銀のナツメグと金の梨が実ります
スペインの王女が訪ねてきたのも
木の実がなる木がお目当てなのです
水の上を跳ね 海の上で踊るわたしは
どんな鳥でさえ 捕まえられない
トゥィードルダムとトゥィードルディー Tweedledum and Tweedledee(マザーグースの歌:壺齋散人訳)
トゥィードルダムとトゥィードルディーが
大喧嘩を始めたわけは
トゥィードルディーがトゥィードルダムの
おもちゃをこわしたからだといいます
そこへ酒樽のようにまるまる太った
大きなカラスがやってきました
二人はそれこそびっくり仰天
喧嘩などしてる場合じゃありません
風が東から吹いてるときは When the wind lies in the east (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
風が東寄りに吹いてるときは
人にも獣にもいいことがない
風が北寄りに吹いてるときは
腕利きの漁師も漁をしない
風が南寄りに吹いてるときは
魚でさえ餌を吹き飛ばされる
風が西寄りに吹いてるときは
誰にとっても万々歳
続きを読む "風が東寄りに吹いてるときは When the wind lies in the east :マザーグース" »
マーブルの壁 In marble walls (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ミルクのように白いマーブルの壁の中に
絹のようにやわらかい膜に覆われ
水晶のように澄んだ泉に
黄金の林檎がのぞいて見える
そこには扉はないけれども
泥棒が押し入ってその金を盗んだ
三反の畑My father left me three acres of land (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
父ちゃんが三反の畑を残してくれた
うれしいな うれしいな
父ちゃんが三反の畑を残してくれた
口笛吹いて 歌を歌おう
子猫ちゃん Pussycat, pussycat (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
子猫ちゃん 子猫ちゃん どこへ行ってたの
ロンドンまで女王様に会いにいったの
子猫ちゃん 子猫ちゃん そこで何をしたの
女王様の椅子の下のネズミに噛みついたの
田舎者の男 A man in the wilderness (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
田舎に暮らしてる男が
こんなことを僕に聞きました
“海の中にはどれくらいの
イチゴが生えているかの“
そこで僕は答えました
ちょっぴり気を利かしてね
“森の中で泳いでいる
ニシンの数と同じほどさ“
口先だけの男 A man of words (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
口先だけで実のない男は
雑草だらけの庭のよう
雑草が一面に生い茂ると
庭は雪に埋もれたよう
雪が本当に降り出すと
壁にとまった小鳥のよう
小鳥が空に飛び立つと
さっそうとした鷲のよう
テンジクネズミ A little guinea-pig (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ちっぽけなテンジクネズミがおりました
小さな体は大きくはありません
歩くときには足を動かし
決して急ぐことはありませんでした
小さなベティちゃん Little Betty Blue (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
小さなベティちゃん
片方の靴をなくしたの
どうしたらいいかしら
もう片方に合う靴を
見つけてきたらいいのよ
そうすれば二つそろうから
父ちゃんは死んだ My father he died (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
父ちゃんは死んじゃったけれど
六頭の馬を残してくれた それで畑を耕すように
あっちへふらふら こっちへふらふら
なにもかもすってんてん
まつ毛の先には
シャボン玉が見える ホー!
ガマ君とカエル君 The toad and the frog(マザーグースの歌:壺齋散人訳)
「げろっ」とガマ君がいいました
「おなかがすいたみたいだな
そういえば朝からずっと
食べたり飲んだりしていない
ヘクター・プロテクター Hector Protector (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ヘクター・プロテクターは緑色におめかし
女王様のところにご挨拶
でも女王様はヘクターがお嫌い
王様はもっと嫌いなさる
仕方なくヘクターは戻ってきました
僕たち、わたしたち Boys and girls come out to play(マザーグースの歌:壺齋散人訳)
僕たちもわたしたちも外へ出て遊ぼう
月の光が昼間のように明るいよ
大きな輪っかや小さな輪っかを
元気いっぱい転がして遊ぼう
食べたり寝てたりしてるより
友達と遊ぶほうが楽しいよ
はしごを上ったり塀から飛んだり
おなかがすいたらパンを食べよう
でもパンがなくなったらどうしよう?
そのときにはまた働いて稼ぐんだ
ソロモン・グランディ Solomon Grundy (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ソロモン・グランディ
月曜日に生まれた
火曜日に洗礼を受け
水曜日に嫁をもらい
木曜日に病気になった
金曜日に病気が悪くなり
土曜日に死んだ
日曜日には埋められて
ソロモン・グランディは
一巻の終わり
男の子って What are little boys made of (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
男の子って何でできてる?
ぼろきれやカタツムリ
子犬の尻尾
そんなものでできてるよ
女の子って何でできてる?
砂糖やスパイス
すてきなことがら
そんなものでできてるよ
マザーグースの歌から「ジョニーのお帽子」Johnny shall have a new bonnet
(壺齋散人訳)
ジョニーにベレー帽をかぶせましょう
そして市場へ連れて行って
かわいらしい青いリボンを買って
ジョニーの栗色の髪に結びましょう
ジョニーったらとても素敵だわ
わたしのこともそう思う?
ジョニーったらとても素敵だわ
まるで別人になったみたい
マザーグースの歌から「ワンワン」 Bow, wow, says the dog(壺齋散人訳)
ワンワンと 犬はいいます
ニャーニャーと ネコはいいます
ブーブーと 豚はいいます
チューチューと ネズミはいいます
ホーホーと フクロウはいいます
カアカアと カラスはいいます
クヮックヮッと ガチョウはいいます
ではスズメは なんというのでしょう?
マザーグースの歌から「床屋さん」 Barber, barber, shave a pig! (壺齋散人訳)
床屋さん 床屋さん 豚の毛を刈っておくれ
何匹分あったらカツラができる?
20と4匹もあれば十分じゃ!
お礼に一つまみの嗅ぎタバコをあげましょう
マザーグースの歌から「おサルが一匹」There was a monkey climbed a tree (壺齋散人訳)
おサルが一匹 木の上に上った
地面にいるのは 落ちたからさ
カラスが一羽 石の上に止まった
飛んじゃったなら もういないのさ
てんとう虫Ladybug! Ladybug! (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
てんとう虫 虫
おうちへお帰り
おうちは火事で
子どもたちは
一人を残して焼け死んだ
フライパンの下に
潜ってたおかげで
助かったんだとさ
いいこいいこ Hush, baby, my dolly(マザーグースの歌:壺齋散人訳)
いいこ いいこ いいこだから泣かないのよ
パンをすこしあげるから ミルクも一緒にあげるから
それともカスタードプリンがいい? それともタルト?
いいわ全部あげるから 泣かないでちょうだいね
小鳥と石 There were two birds sat on a stone (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
二羽の小鳥が一つの石に止まっていた
ファ ラ ラ ラ ラル ドゥ
一羽が飛んでいって 一羽が残った
ファ ラ ラ ラ ラル ドゥ
もう一羽も飛んでいって だれもいなくなった
ファ ラ ラ ラ ラル ドゥ
とり残された石は ひとりぼっち
おーい坊や Little boy blue (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
おーい坊や こっちで角笛吹いとくれ
羊は牧場 牛は畑
見張り役の坊やはどこに行った?
干草にくるまってお寝んねです
すぐに起こしてくれないか?
いえいえ 泣いてしまうから
釘がないので For want of a nail (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
釘がないので 蹄鉄が打てない
蹄鉄が打てないので 馬が走れない
馬が走れないので 騎士が乗れない
騎士が乗れないので 戦いが出来ない
戦いが出来ないので 国が滅びた
すべては蹄鉄の 釘がなかったせい
コック・ロビン Who killed Cock Robin(マザーグースの歌:壺齋散人訳)
誰がコック・ロビンを殺したの?“わたしです”とすずめがいった
“弓と矢で わたしがコック・ロビンを殺しました”
めんこい子馬 I had a little pony (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
わしのめんこい子馬
名前はダップル坊やというだ
奥様が乗りたいちゅうで
貸してあげたところが
ムチをくれ 蹴りをいれ
泥んこの中を突っ走りなさる
めんこい子馬が可愛そうだ
もう二度とは貸さねえだ
ミソサザイのジェニー Little Jenny Wren (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ミソサザイのジェニーが
小屋のところに止まってた
尻尾を振ってはごあいさつ
頭を下げてはごあいさつ
尻尾を振り振りごあいさつ
頭を下げ下げごあいさつ
ミソサザイのジェニーが
小屋のところに止まってた
ハンプティ・ダンプティ Humpty Dumpty (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ハンプティ・ダンプティ塀の上
ハンプティ・ダンプティ落っこちた
みんながどんなに騒いでも
もうもとへは戻らない
小さな男の子 There was a little boy and a little girl (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
小さな男の子と小さな女の子が
裏通りに住んでいました
男の子が女の子に話しかけました
あのね あのね
女の子が男の子にいいました
なんの ごよう
男の子は女の子にいいました
君にキスしてあげたいの
小さな女の子 There was a little girl (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
小さな女の子の髪の毛には
小さなカールがかかっていました
ひたいの中ほどにかかってたんです
女の子の機嫌がよいと
それはとても可愛いのです
女の子の機嫌がわるいと
それはとてもこわいのです
雨 雨 降りやめRain rain go away (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
雨 雨 降り止め
別の日に降れ
ジョニーが外で遊べるように
雨 雨 スペインで降れ
ここでは降るな
カランコロン Ding, dong, bell (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
カランコロンと 鐘の音
子猫ちゃんは井戸の底
子猫を放ったのは誰ですか?
いたずらっ子のジョニーです
子猫を出してあげたのは誰?
ちびっ子のトミーです
なんてきかんぼなんでしょう
子猫ちゃんをいじめるなんて
なにもおそそをしてないのに
ネズミをかじっただけなのに
ポリー Polly, put the kettle on (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ポリー やかんをかけといて
ポリー やかんをかけといて
ポリー やかんをかけといて
みんなでお茶を飲みましょう
賢い男 There was a man in our town (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
町に男が暮らしてたとさ
知恵があるともっぱら評判
イチゴ畑に飛び込んで
目玉がふたつ飛び出たとさ
これは大変目玉がないぞ
知恵を絞って考えると
イチゴ畑に飛び込んで
目玉をふたつ取り戻したとさ
きらきらお星様 Twinkle, twinkle, little star (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
きらきらお星様
あなたは誰でしょう
空高く輝きます
ダイアモンドのように
三匹の子猫 Three little kittens (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
三匹の子猫
手袋をなくして
みんなで泣いた
ママ ママ
ごめんなさい
手袋をなくしちゃった
手袋をなくしたの
よくない子たちね
パイはおあずけよ
ニャー ニャー
パイはおあずけよ
ピーター・パイパー Peter Piper (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ピーター・パイパー ペッパーのピクルスを一皿つかんだ
一皿のペッパーのピクルスを ピーター・パイパーがつかんだ
ピーター・パイパー ペッパーのピクルスを一皿つかんだら
ピーター・パイパーがつかんだ一皿のペッパーのピクルスどこだ?
ドクター・フォスター Doctor Foster (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ドクター・フォスター グロスターに出かけた
烈しく降りしきる雨の中を
けれど途中の水溜りに
腰までつかって立ち往生
とうとうたどり着けなかった
ジョージー・ポーギー Georgie Porgie (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ジョージー・ポーギー プリンにパイ
女の子にキスしたら泣かれちゃった
男の子たちがやってきたら
ジョージー・ポーギー 逃げちゃった
独身男 When I was a bachelor (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
まだ独り身だった頃 僕は一人で暮らしてたんだ
家中の食べ物を全部 棚の上にしまっておくと
ネズミたちがやってきて 残らず平らげてしまうんだ
それで僕はロンドンまで 嫁さん探しに出かけたのさ
大通りはとっても広く 横丁はとっても狭い
見つけた嫁さんを大八車に 乗せて運ばにゃならないほど
ところがその大八車が 橋の上から落ちちゃったのさ
大八車も嫁さんも みんな川に落ちちゃったのさ
数え歌 One two buckle my shoe (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
1本2本 靴の紐むすべ
3度4度 ドア ノックしろ
5本6本 薪をとって
7本8本 火にくべろ
9個10個 穴を掘れ
13 14 かわいいお嬢さん
15 16 台所でお料理
17 18 お嫁に行きたいわ
19 20 僕のお皿は空っぽだ
一月は雪を January Brings The Snow (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
一月は雪を運んできて
ぼくらの手足にあかぎれを作る
ジャックのたてた家This is the house that Jack built (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
これはジャックのたてた家
これはジャックのたてた家に
ころがってたモルト
これはジャックのたてた家に
ころがってたモルトを
食べたネズミ
小さな女の子 When I was a little girl (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
まだ小さな女の子だった頃
七つくらいの頃だったわ
ペチコートがなかったので
寒さがしのげなかったの
アーサー王 When good King Arthur ruled this land(マザーグースの歌:壺齋散人訳)
アーサー王がこの国を治めていた頃
アーサー王はいい王様だった
大麦の粉を三樽分くすねてくると
それでバグ・プリンをこしらえた
ちびっこベティちゃん Little Blue Betty lived in a den (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ちびっこベティちゃん穴倉の中で
殿方相手にビール売り
殿方は毎日やってきて
そのたびに泡がはじけ飛ぶ
ベティちゃんは階段を上っていくと
つまづいて ころげて 頭を割った
ボビー・シャフトー Bobby Shaftoe (マザーグース:壺齋散人訳)
ボビー・シャフトー海に行ったの
銀のバックル膝に巻いて
帰ってきたら結婚するの
素敵なボビー・シャフトーと
ボビー・シャフトー素敵なの
赤毛を肩まで垂らしているの
わたしの永遠のお友達
素敵なボビー・シャフトーなの
コケコッコ Cock A Doodle Doo(マザーグースの歌:壺齋散人訳)
コケコッコ
奥方が靴をなくした
旦那はバイオリンの弓をなくした
これじゃどうにもならないわい
ハートのクィーン The Queen of Hearts(マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ハートのクィーンが
日曜日の朝に
タルトケーキをこしらえた
お人よしサイモン Simple Simon met a Pieman(マザーグースの歌:壺齋散人訳)
お人よしサイモン パイ売りと出会った
市場へと出かけていって
お人よしサイモン パイ売りにいった
味見をさせてくれないか
奥方が馬に乗りゃ This is the way the ladies ride (マザーグース:壺齋散人訳)
奥方が馬に乗りゃ
ポコポコ ポコポン
ポコポコ ポコポン
奥方が馬に乗りゃ
ポコポコポコポン ポコポコポコポン
ロンドン橋が落ちまする London Bridge is falling down (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ロンドン橋が落ちまする
落ちまする
落ちまする
ロンドン橋が落ちまする
聖母様 聖母様
小さなすずめ A little cock sparrow sat on a green tree(マザーグースの歌:壺齋散人訳)
小さなすずめが木の上で
チュンチュンチュンと鳴いていました
そこへ弓矢を持った男の子が来て
すずめを撃とうと こういいました
こいつのお肉でシチューを作り
はらわたでパイを作ったらうまいだろう
これを聞いたすずめは大慌て
羽根を鳴らして飛んでいきました
おばあさんとネコ The Old Woman and her Cat (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
箒にまたがったおばあさんが 空中旅行
やっとこさっとこ スーイスイ
箒の後ろにはネコのトム
どっこいそっこい ムーズムズ
かえる君のお出かけ A Frog He Would A-wooing Go (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
かえる君がいそいそとお出かけさ
ハイホー!とローリーがいう
かえる君がいそいそとお出かけさ
ママのかえるが引き止めても無駄さ
えっさえっさ えっさほいさっさ
ハイホー!とアントニー
フェル先生 I do not like thee, Doctor Fell (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
フェル先生 僕はあなたが嫌いです
何故かって理由はわかりません
でもこれだけは確かです
フェル先生 僕はあなたが嫌いなのです
小さなマフェットさん Little Miss Muffet (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
小さな小さなマフェットさん
繁みの陰に腰を下ろして
チーズとケーキを食べてたら
クモさんが傍にやってきて
マフェットさんの隣に座ると
マフェットさんを脅かして追い出した
バラは赤い The rose is red (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
バラは赤い
スミレは青い
ピンクは優しい
君も優しい
メエメエ 羊さん Baa, baa, black sheep (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
メエメエ 羊さん
ウールの毛糸があるかしら
ありますとも ありますとも
たっぷり籠三杯分
さあ 踊りましょう Now we dance looby, looby, looby (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
さあ踊りましょう ルビルビルン
さあ踊りましょう ルビルビルン
さあ踊りましょう ルビルビルン
さあ踊りましょう 昨日の晩と同じように
右手をちょっぴり振ってみて
左手をちょっぴり振ってみて
おつむをちょっぴり振ってみて
ぐるっとまわって一回り
桑畑をまわりましょう Here we go 'round the mulberry bush(マザーグースの歌:壺齋散人訳)
桑畑をまわりましょう
まわりましょう
まわりましょう
桑畑をまわりましょう
いつも朝早くから
ちっちゃな羊飼い Little Bo Peep (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ちっちゃな羊飼いが羊をなくした
いったいどこへ消えたのでしょう
心配しなくても かえって来るさ
尻尾を振り振り お前のところへ
六ペンスの歌を歌おう Sing a song of sixpence (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
六ペンスの歌を歌おう
ポケットいっぱいのライ麦と
24羽のツグミとで
おいしいパイを作ろう
セント・アイヴズに行く途中 As I was going to St. Ives(マザーグースの歌:壺齋散人訳)
セント・アイヴズに行く途中
7人の妻を連れた男と出会った
妻の一人ひとりは7つの袋を持ち
袋の一つ一つには7匹の猫がいて
ネコの一匹一匹は7匹の子猫を連れていた
子猫とネコと袋と妻たちと
全部でいくつになるでしょう
ジャックとジル Jack and Jill went up the hill(マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ジャックとジル バケツにいっぱい
水を汲みに丘を上った
ジャックがこけて 頭を割ると
ジルもあとから転げていった
立ち上がったジャックは飛び跳ねながら
一目散に家に帰ると
頭に酢をかけて消毒し
ぼろ雑巾で包帯したとさ
トム トム 笛吹きの息子 Tom Tom the pipers son (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
トム トム 笛吹きの息子
豚を掻っ攫って逃げた
豚を食ったトムはしこたま打たれ
通りをわめきながら転がっていった
ロビン坊や Robin-a-bobbin (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ロビン坊やが
弓を絞って
鳩を撃ったら
カラスに当たった
もうひとつ撃ったら
弟に当たった
ロビン坊やの
弓遊び
ハバードおばさん Old Mother Hubbard (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
お人よしのハバードおばさん
ワンちゃんに骨を上げるために
台所へ取りに行きました
でもそこへいってみると
台所はもぬけの殻で
ワンちゃんは骨をもらえませんでした
暖炉のそばの子猫ちゃん Pussy-cat by the fire(マザーグースの歌:壺齋散人訳)
子猫ちゃんが暖炉の傍で
気持ちよさそうにお昼寝です
そこへ通りがかった子犬君
「子猫ちゃん そこにいたの?
ごきげんよう 子猫ちゃん
子猫ちゃん ご機嫌いかが?」
「あらごきげんよう 子犬さん
それではまたね さようなら」
ミソサザイのジェニー Little Jenny Wren fell sick(マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ミソサザイのジェニーさんが
あるとき病気になりました
そこへ親切なコマドリ君が
ケーキとワインを運んできました
ぼくのメンドリ I had a little hen (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ぼくのメンドリは素晴らしいメンドリ
僕に代わって皿洗いや掃除をしてくれる
水車小屋にいって粉をひいて
あっという間に戻ってきては
パンを焼いて ビールも作って
そのうえ暖炉の傍で お話を聞かせてくれるんだ
ミルクのように As white as milk (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ミルクのように白いけど
ミルクじゃない
草のように青いけど
草じゃない
血のように赤いけど
血なんかじゃない
すすのように黒いけど
すすじゃない
タフィーはウェールズ人 Taffy was a Welshman(マザーグースの歌:壺齋散人訳)
タフィーはウェールズ人
タフィーは大泥棒
僕に家に押し入って
肉を一切れ盗んだんだ
籠に乗ったおばあさん There was an old woman tossed up in a blanket (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
おばあさんが毛布をまとって飛び上がり
はるか月の彼方へ飛んでいきました
どこまでいくのかは誰も知りません
箒にまたがっておばあさんはゆく
「おばあさん おばあさん」とわたしは呼びました
「そんなに高く飛んでどこへいくの?」
「空にかかったくもの巣を掃いに行くのさ」
「わたしにもご一緒させて」
「気をつけて ついておいで」
ネコとバイオリン Hey, diddle, diddle (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ぼろろん ぼろろん
ネコとバイオリン
牛がはねて月を超えた
ちびっ子ワンちゃんが
それを見て笑った
お皿とスプーンも飛んでった
ゴッタムの三人の賢者たち Three wise men of Gotham (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ゴッタムの三人の賢者たち
ボウルに乗って海に浮かんだ
ボウルがもっと丈夫だったら
もっと長い歌ができたでしょう
かぼちゃ好きのピーター Peter, Peter, pumpkin eater (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ピーター ピーター かぼちゃが大好き
奥さんはいるけど 家がない
かぼちゃの殻をくりぬいて
その中に奥さんを住まわせたとさ
チクタク チクタク ボーン Hickory, dickory, dock (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
チクタク チクタク ボーン
ネズミが時計によじ登る
時計が一時を打ったとき
ネズミは時計からずり落ちた
チクタク チクタク ボーン
ラバダバダ Rub-a-dub-dub (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ラバダバダ
桶の中の三人
なぜそんなところにいるんだろう?
肉屋にパン屋にろうそく屋
そろって腐ったトマトから
この桶の中に飛び移ったのさ
魚もびっくりして見てたそうな
アイスクリーム Ice cream (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
僕は叫ぶ
君も叫ぶ
みんなで叫ぼう
アイスクリーム!
蜜蜂の群 A swarm of bees in May (マザーグースの歌:壺齋散人)
5月の蜜蜂の群は
干草いっぱいの価値がある
6月の蜜蜂の群は
銀のスプーンの価値がある
7月の蜜蜂の群は
ハエほどの価値もない
ファイフの小屋 In a cottage in Fife(マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ファイフの小屋の中に
亭主と女房が住んでいた
へんてこりんな夫婦なのさ
何故って驚いたことに
二つの目でものを見たり
舌を動かしてしゃべるからさ
お母さんがわたしを殺した My mother has killed me (マザーグース:壺齋散人訳)
お母さんがわたしを殺して
お父さんがわたしを食べたの
兄弟たちはテーブルの下にいて
わたしの骨を拾って床下に埋めたの
ウィリー坊や Willy boy (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ウィリー坊や どこへ行くの
よかったらご一緒しましょうか
「牧場へ行って 牛を世話して
干草作りを手伝うのさ」
踊って見せてごらん Dance to your daddy(マザーグースの歌:壺齋散人訳)
パパに踊って見せてごらん
わたしのかわいい坊や
パパに踊って見せてごらん
わたしの小さな紳士
魚を一匹あげよう
ふかひれをひとつあげよう
タラも一切れあげよう
船が大漁で戻ってきたら
そしたら魚の肝油を
鍋でゆでてあげよう
パパに踊って見せてごらん
わたしの小さな紳士
子猫がベッドで寝てるわけ Why is Pussy in bed (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
子猫がベッドで寝てるのは何故?
「病気なのさ」とハエがいった
「もしかしたら死ぬかもしれない
それでベッドで寝ているのさ」
小人の亭主 I had a little husband(マザーグースの歌:壺齋散人訳)
わたしの亭主は小人なのさ
わたしの親指ほどもない
コップの中に住んでいて
太鼓を叩いて遊んでいるのさ
小さな鼻をぬぐうには
布の切れ端で十分なのさ
ストッキングをとめるのも
ちっぽけなガーターで十分なのさ
へそ曲がりのメリー Mary, Mary, quite contrary (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
メリーったら 本当にへそ曲がり
あなたのお庭の様子はどう?
銀の鈴や 貝殻や
女の子たちが並んでいるの
マザーグースのおばさん Old Mother Goose (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
マザーグースのおばさんは
散歩がしたくなったときは
ご亭主の背中にまたがって
空中を飛び回るんだとさ
するとジャックのママがやってきて
マザーグースを捕まえると
その背中にまたがって
月まで飛んでいったとさ
鐘が鳴る Ding, Dong, Bell (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
リーン リーンと鐘が鳴る
子猫ちゃんは井戸の中
ラヴェンダーは青い Lavender's blue (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ラヴェンダーは青い ララ ラヴェンダーは緑
僕が王様なら ララ 君は女王さ
誰があなたに ララ そういったの?
それは僕の ララ 心がいったのさ
メリーの子羊 Mary had a little lamb (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
メリーの子羊
雪のような綿毛
メリーの行くところ
どこでもついて行く
マフィン売りの男 Do you know the Muffin Man (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
マフィン売りを知ってかい?
あのマフィンを
売る男を
マフィン売りを知ってるかい?
ドルーリー通りに住む男
オールド・キング・コール Old King Cole (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
オールド・キング・コールは愉快なお方
愉快なお方はコール王
パイプを持ってこさせ ボールを持って来させ
ついでに三人のバイオリン弾きを連れて来させた
バイオリン弾きはひとつづつバイオリンをもち
ひとつづつのバイオリンをバイオリン弾きがもった
どれをこれも比べようもなくすてきに見える
コール王とバイオリン弾きとバイオリン
アリの兵隊 The ants go marching (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
アリの兵隊がひとりずつ フレフレフレー
アリの兵隊がひとりずつ フレフレフレー
アリの兵隊がひとりずつ行く
一人がとまって指をしゃぶった
みんなはいっせいに地面に臥して
雨を避けた ゴーゴーゴー
ウィー・ウィリー・ウィンキー Wee Willie Winkie (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ウィー・ウィリー・ウィンキーが街を行く
ナイトガウンを着て階段を上り下り
窓を叩いて鍵穴から呼びかける
「子どもたちは寝たかな? もう10時じゃぞ」
テディ・ベア Teddy bear (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
テディベア テディベア
地面に触れてごらん
テディベア テディベア
ぐるっとまわってこらん
テディベア テディベア
お靴を見せてごらん
テディベア テディベア
それでいいのよ
イタチが跳んだ Pop! goes the weasel (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
桑の実畑の周りを
サルがイタチを追いかける
これは愉快だ サルは満悦
ポーンとイタチが跳んだ
クリスマスがやってくる Christmas is coming (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
クリスマスがやってくる ガチョウが丸々と太った
おじさんの帽子の中に1ペニー硬貨を投げておやり
1ペニーがなかったら 半ペニーでもいいよ
半ペニーがなかったら ファージング硬貨でもいいよ
ファージング硬貨もなかったら どうしようもないね
谷間の農夫The farmer in the dell :マザーグース(壺齋散人訳)
谷間を耕す
お百姓
えっさら ほいさら
お百姓
漕げ漕げお舟 Row, row, row your boat (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
漕げ漕げお舟
優しく流れを下れ
楽しく 楽しく
人生なんて夢のよう
ライオンと一角獣 The lion and the unicorn (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
ライオンと一角獣が王冠をめぐって戦った
ライオンが一角獣を打って街中を追い掛け回した
街の人は二人にパンやケーキをやったりしたけど
とうとう太鼓を打ち鳴らして追い出してしまった
10人のインディアン Ten little Indian boys (マザーグースの歌:壺齋散人訳)
10人のインディアンの男の子 食事に出かけた
一人が咽喉を詰まらせて 9人が残った
スカボロー・フェアScarborough Fair:イギリスのバラード(壺齋散人訳)
スカボロー・フェアに行くのなら
パセリ セイジ ローズマリー&タイム
どうかある人を訪ねて欲しい
わたしがかつて愛した人を
小さな時計 The Little Clock:マザーグースの歌(壺齋散人訳)
小さくて可愛い時計が
教室の中に立っています
そして二つの小さな手で
時刻を教えてくれます
私たちも時計のように
きれいなお顔でいましょうね
そして二つのおテテで
正しいことをしましょうね
マリーゴーラウンド Sing song, merry go round(壺齋散人)
歌おうよ メリーゴーラウンド
飛び上がって月までいこう
ジョニーが1ペンス見つけたよ
さあさあ 歌を歌いましょう
二羽のブラックバード There were two Blackbirds:マザーグースの歌(壺齋散人訳)
二羽のブラックバードが
丘の上にいましたとさ
一羽の名はジャック
もう一羽の名はジル
飛んでいけ ジャック
飛んでいけ ジル
戻って来い ジャック
戻って来い ジル
「マザーグースの歌」から「アップルパイ」An Apple Pie(壺齋散人訳)
アップルパイって おいしそう
誰だって一切れ食べたくなるわ
でも本当に味がわかるためには
一切れだけじゃ足りないかも
二切れ目のおねだりをしないように
ねえママ 大きく切ってちょうだいね
「マザーグースの歌」から「バビロンまで何マイル?How many miles to Babylon(壺齋散人訳)
バビロンまでは何マイル?
60と10マイルさ
ろうそくの灯りをたよりに行けるかしら
ああ行って戻ってこれるさ
君の足が軽くてすばしこいなら
ろうそくの灯りをたよりに行ってこれるさ
「マザーグースの歌」から「バンベリークロス」Ride a cock horse to Banbury Cross(壺齋散人訳)
駄馬に乗ってバンベリークロスに行こう
白い馬にまたがった淑女に会おう
指にリング つま先にベルをつけて
楽しい音楽を聞かせてくれるよ
マザーグースの歌から「メリーさんの小鳥」Mary had a little bird(壺齋散人訳)
メリーさんの小鳥は
明るくて黄色い羽
脚が細くて それはそれは
素敵なやつなんだ
甘い歌声は いつも
メリーさんをうっとりさせる
メリーさんは籠にしがみついて
カナリアに耳を傾けるんだ
マザーグースの歌から「陽気な鐘」Merry are the Bells(壺齋散人訳)
鐘が鳴る鳴る 陽気な鐘が
僕らも陽気に 陽気に歌おう
カランコロンと 楽しく愉快に
鐘のように 元気になろう
マザーグースの歌から「ロビンと猫」Little Robin Redbreast(壺齋散人訳)
赤い胸のロビンは枝の上
子猫が上ると ロビンは下りる
子猫が下りると ロビンは逃げる
捕まえてごらん そういうと
ロビンは壁に飛び上がる
子猫は追いかけて 落ちそうになった
ロビンがからかうと 子猫は言った
ニャーオニャーオ ニャーオ
その間にロビンは飛んでった
マザーグースの歌から「ひとりのおばあさん」There was an old woman, and what do you think?(壺齋散人訳)
ひとりのおばあさんがいたってさ
食べ物と飲み物で暮らしてたってさ
食べ物と飲み物があればご機嫌だけど
そのかわりいつもじっとしていない
パンやさんにいってパンを買って
もどってくるとおじいさんが死んでた
教会にいって鐘鳴らしてもらって
もどってくると生き返ってた
マザーグースの歌から「陽気な粉屋」There was a jolly miller(壺齋散人訳)
陽気な陽気な粉屋さん
ディー川のほとりに住んでいた
年中歌いながら働きます
ヒバリにおとらぬひょうきん者
歌にはお気に入りの文句があって
こんな風に繰り返します
“ヤッホー ヤッホー ヤッホッホー
おいらはひとりで生きてくだ
誰の世話にもならねえだ“
マザーグースの歌から「ガア ガア ガチョウさん」Goosey, Goosey, Gander(壺齋散人訳)
ガア ガア ガチョウさん
よちよちどこへお出かけ?
階段を上って下りて
奥様のお部屋へいくの
そこにいる旦那さまが
お祈りをしないので
後ろ足をつかまえて
ひっくり返してやるの
マザーグースの歌から「ウサギのパイ」Rabbit, rabbit, rabbit pie(壺齋散人訳)
ウサギの ウサギの ウサギのパイ
是非買っといで 奥方たち
でないとチビちゃんが泣き止まないよ
マザーグースの歌から「可愛い子猫ちゃん」Hey my kitten, my kitten(壺齋散人訳)
可愛い 可愛い 子猫ちゃん
おしゃまで おてんばな 子猫ちゃん
なんて可愛らしいのでしょう
このあたりで一番の器量よし
さあさあ一緒に 跳ねましょう
さあさあ一緒に 飛びましょう
前へ進み 後ろに下がり
ぐるっと一回り 回りましょう
マザーグースの歌から「吹け 吹け 風よ」Blow, wind, blow!(壺齋散人訳)
吹け 吹け 風よ!
回れよ風車!
粉屋が粉を
ひけるように
パン屋がそれで
パンを焼いて
みんなの朝ごはんに間に合うように
マザーグースの歌から「二匹のネコ」There once were two cats(壺齋散人訳)
キルケニーの二匹の猫
お互いを邪魔だと思いました
それで二匹は戦いを始め
引っかいたり噛み付いたり
お互いを消してしまおうとしましたので
爪と尻尾の先のほかには
残らず消えてしまいました
マザーグースの歌から「ああ、どうしましょう」Oh! Deary, deary me(壺齋散人訳)
むかしむかし あるおばあさんが
卵を売りに市場へでかけた
ところが市場はあまり遠かったので
途中で疲れて道端に寝込んだ
そこへ物売りが通りがかり
おばあさんのコートを切り裂いた
ひざのあたりまで切り裂いたので
おばあさんは寒くてふるえあがった
やがて目覚めたおばあさんは
体をぶるぶるふるわせた
そして泣きながらこういった
“ああどうしましょう これじゃ私じゃないみたい”
マザーグースの歌から「月の日数」The days of the month(壺齋散人訳)
30日ある月は九月です
四月、六月、十一月も
二月は28日しかありません
残りの月には31日
閏年を除いてはね
その年の二月は29日
マザーグースの歌から「クモとハエ」The Spider and the Fly(壺齋散人訳)
“僕のお部屋へこないかい?” クモがハエに呼びかけました
“とってもすてきで どんなところより快適だよ
ここへは螺旋階段を 登ってくるといいよ
君がきたらいろんなものを 見せてあげる“
“いえいえ”ハエは言いました “甘い言葉には乗らないわ
あなたのおうちを訪ねた人は 戻ってこないといいますもの“
“心配なのはよくわかるよ 高いところにあるからね
でも僕んちのベッドは快適だよ“ クモはなおもいいました
マザーグースの歌から「錠前と鍵」Lock and Key(壺齋散人訳)
私は金の錠前です
僕は金のカギです
私は銀の錠前です
僕は銀のカギです
私は真鍮の錠前です
僕は真鍮のカギです
私は鉛の錠前です
僕は鉛のカギです
私はモンクの錠前です
僕はモンキーです
マザーグースの歌から「ホップ、ステップ、ジャンプ」With a Hop, Step, and a Jump(壺齋散人訳)
粉屋さんが粉をひけば
粉屋さんが粉をひけば
男の子が笛を鳴らしてやってくる
ホップ ステップ ジャンプして
マザーグースの歌から「あの人が私を愛してるって」He loves me(壺齋散人訳)
あの人が私を愛してるって
そんなこと迷惑よ
あの人が私を欲しがってるって
そんなことさせないわ
やれるものならやってみたら
できっこないし
させもしないわ
マザーグースの歌から「さあ子どもたち」Come, my children(壺齋散人訳)
さあ子供たち 外へおゆき
お日様が明るく照っているよ
ちびちゃんたち 一緒においで
鳥や川やお花を見ましょう
帽子をかぶって外へ出ましょう
ほんとにすてきな日ですもの
マザーグースの歌から「歌を歌ってあげよう」I’ll sing you a song(壺齋散人訳)
君に歌を歌ってあげよう
そんなに長くはないけれど
とってもすてきな歌なんだ
だから財布に手を入れて
僕に一文投げておくれ
君にはたいした額じゃない
マザーグースの歌から「クリスマスの贈り物」Christmas days(壺齋散人訳)
クリスマスの一日目に
あの人が私にくれたものは
梨の木にいたヤマウズラ
マザーグースの歌から「カッコウの巣の上に」Vintery, mintery, cutery, corn:壺齋散人訳
葡萄に ミントに お菓子に コーン
りんごの種に りんごのギザギザ
ワイヤー ブライヤー ふさふさの毛
ガチョウが三羽いましたとさ
一羽は東に飛んでった
一羽は西に飛んでった
もう一羽はカッコウの巣の上に
マザーグースの歌から「森へ行こう」Let Us Go to the Wood(壺齋散人訳)
森へ行こうよ ある豚がいいました
何しにいくの 別の豚がいいました
お母さんを探しに 最初の豚がいいました
何のために 次ぎの豚がいいました
お母さんにキスして 甘えるためさ
マザーグースの歌から「ルーシー・ロケット」Lucy Locket(壺齋散人訳)
ルーシー・ロケット がま口なくした
キティ・フィッシャー 見つけてあげた
がま口の中身はスッカラカン
周りに紐が結んであるだけ
マザーグースの歌から「小さなワンちゃん」I had a little dog(壺齋散人訳)
小さなワンちゃん 名前はブルー・ベル
何をやらしても 達者にこなす
針を探してくるようにいったら
石炭バケツに鼻面を突っ込んだワン
花壇からセージを摘んでくるようにいったら
すごい勢いで転がっていったワン
地下室からビールを汲んでくるようにいったら
戻ってきていうには なんにもないワン
マザーグースの歌から「かわいい雌鳥」I had a little Hen(壺齋散人訳)
僕の小さな雌鳥は 世界中で一番かわいいんだ
お皿は洗ってくれるし お部屋を掃除してくれるし
水車小屋にいって粉をひいて
あっというまに運んできてくれるし
それでもってパンを焼いて ビールも作ってくれるし
暖炉のそばに腰掛けて お話もしてくれるんだ
マザーグースの歌から「子猫が好き」I like little Pussy(壺齋散人訳)
僕は子猫が好きなんだ 毛皮はとても暖かいし
僕が意地悪しなければ 子猫も僕に向かってこない
僕だって尻尾をつかんだり 払いのけたりしないもの
僕らはいつも仲良くして 一緒に遊んでいるんだよ
マザーグースの歌から「おいで 駒鳥ちゃん」Come hither, sweet robin(壺齋散人訳)
おいで駒鳥ちゃん
怖がらなくてもいいよ
羽一本傷つけないから
おいで駒鳥ちゃん
こっちへきてパンをお食べよ
そして元気におなりよ
マザーグースの歌から「霧の朝」One misty, moisty Morning(壺齋散人訳)
ある霧のかかった朝
お天気は曇りでした
僕は毛皮にくるまった
一人のお年寄りに会いました
お年寄りがご挨拶すると
僕もにっこり笑いました
ごきげんよう ご機嫌いかが
ごきげんよう はじめまして
マザーグースの歌から「どこへ おでかけ」Where are you going?(壺齋散人訳)
“どちらへお出かけ おじょうさん”
“ミルクをしぼりに行きますの”
“ご一緒してもよろしいですか”
“どうぞ お気に召されるまま”
“お父さんは何をなさってる?”
“お百姓さんをしてますの”
“あなたの財産は何ですか?”
“お顔が私の財産です”
“じゃあ君とは結婚できないね”
“お構いなく 私も望みませんことよ”
マザーグースの歌から「もしもとそして」(壺齋散人訳)
「もしも」と「そして」が
鍋とフライパンだったら
鋳掛け屋さんはお役ごめん