メイン

地球と宇宙の科学



Page :  1 | 2 |All pages

2007年3月10日

地球温暖化のツケ:グリーンランド溶解の恐怖

世界中の産業活動が排出する二酸化炭素によって、地球の温暖化が進んでいることは、近年になって危機感をもって論じられるようになった。また我々普通の人間でも、頻発する気象の異常やその結果としての災害の多発に接して、問題の深刻さをようやく気づくようになった。

続きを読む "地球温暖化のツケ:グリーンランド溶解の恐怖" »

2007年4月 8日

食料が燃料に化ける:地球温暖化対策の罠

雑誌タイムの最近号が地球温暖化対策を特集している。カバー・ストーリーでは温暖化対策の51の選択肢が載せられているが、そのトップを飾っているのはバイオ燃料、つまり食料の燃料化だ。

続きを読む "食料が燃料に化ける:地球温暖化対策の罠" »

2007年4月14日

バイオ燃料に未来を託せるか

先稿「食料が燃料に化ける」の中で、とうもろこしのバイオ燃料化の問題点について触れた。その最たるものは、とうもろこしの資源としての希少性であろう。

続きを読む "バイオ燃料に未来を託せるか" »

2007年4月21日

月を舞台にした不動産ビジネス

月の表面の土地を不動産取引の舞台にして、ビジネスを展開している男がいるそうだ。その男とは、ネヴァダの実業家デニス・ホープといい、月の表面1エーカーあたり20ドルで売っているという。Making a mint out of the Moon : By Nick Davidson BBC

続きを読む "月を舞台にした不動産ビジネス" »

2007年5月 5日

居住可能な星:赤色矮星の惑星

先日は、ペガサス座の一隅に水が存在する可能性の高い惑星が発見されて、天文学者たちを喜ばせたが、今度は、人間の居住可能な惑星が発見されたそうだ。

続きを読む "居住可能な星:赤色矮星の惑星" »

2007年5月19日

極超新星爆発の謎

昨年(2006)の9月、アメリカの天文学者クィンブリー Robert Quimbly 博士がひとつの超新星を発見した。ペルセウス座の一隅に発見したこの天体を、博士は天文学のルールに従って、とりあえず2006GYと名付けたが、ただちに追跡研究にとりかかることはしなかった。

続きを読む "極超新星爆発の謎" »

熱い氷でできた星:宇宙の謎

水は融点以下の温度では固体(氷)、沸点以上の温度では気体(水蒸気)というのが、地球上での常識である。融点と沸点は気圧と相互関係にあるので、多少の揺れはあるものの、だいたい摂氏零度が融点の目安、同100度が沸点の目安となっている。氷は冷たいもの、水蒸気は熱いものというのが、我々地球人の持つイメージだ。

続きを読む "熱い氷でできた星:宇宙の謎" »

2007年7月30日

シーラカンス:生きている化石

生きている化石として知られているシーラカンスが、今年の5月にインドネシアのスラウェシ島で釣り上げられた。インドネシアでシーラカンスが発見されたのは、1998年以降実に9年ぶりのことである。

続きを読む "シーラカンス:生きている化石" »

2007年8月11日

夏の夜空を彩る天体ショー:ペルセウス座流星群

毎年の夏の夜空を彩るペルセウス座流星群が、今年は例年に増して鮮やかなショーを見せてくれそうだ。というのも、流星現象がピークに達する8月12日の日曜の夜から月曜の夜明けにかけては新月にあたっていて、月光に邪魔されることがないからだ。昨年はその明るい月光のために、流れ星は明るさを打ち消されてしまったが、今年は暗い夜空を背景に、花火のように鮮やかなショーを見せてくれるに違いない。

続きを読む "夏の夜空を彩る天体ショー:ペルセウス座流星群" »

地球に似た軌道を描く惑星:太陽系の未来の姿

地球に似た軌道を描く惑星が発見された。その星は、地球から300光年離れたペルセウス座の一角にある赤色巨星の周りを、地球と同じくほぼ1年かけて回っているという。

続きを読む "地球に似た軌道を描く惑星:太陽系の未来の姿" »

2007年8月13日

宇宙ホテルの窓から地球を眺める

一般人にとっても、宇宙ホテルの窓から地球を眺められる時代がやってきそうだ。スペインの建築家兼実業家サヴィエル・クララムント Xavier Claramunt 氏は、ホテル仕立ての商業用衛星を2012年までに打ち上げ、ツアー客に二泊三日の宇宙クルーズを楽しんでもらう計画だという。

続きを読む "宇宙ホテルの窓から地球を眺める" »

2007年9月11日

惑星誕生のメカニズム

地球のような惑星がどのようにして作られるか、その誕生のメカニズムについてはわからぬことが多かった。このたび、アメリカの天体学者マクロー氏 Mordecai-Marc MacLow のグループが惑星の形成過程について一つのモデルを提出した。なかなか興味深いので紹介したい。

続きを読む "惑星誕生のメカニズム" »

2007年9月22日

恐竜を絶滅させた巨大隕石

メキシコのユカタン半島に、巨大隕石が衝突した結果できたクレーターが残っている。名をチクシュルーブ Chicxulub クレーターといい、幅170キロにもわたる広大なものだ。これは今から6500万年前、宇宙からやってきた直系約10キロの巨大隕石が作った穴だ。クレーターの規模からして、衝突したときの衝撃は想像を絶するものだったと推測される。

続きを読む "恐竜を絶滅させた巨大隕石" »

2007年12月13日

バイオ燃料が森林を破壊する

地球温暖化対策がますます危急の課題となりつつある現在の世界において、バイオ燃料は化石燃料に代わるものとして一躍脚光を浴びている。政治家のパフォーマンスとしてもわかりやすいテーマなので、アメリカのブッシュ大統領も人気回復策に利用しているほどだ。

続きを読む "バイオ燃料が森林を破壊する" »

2008年1月22日

恐竜を絶滅させたもう一つの原因:昆虫類

一億三千五百万年前から約七千万年間続いた白亜紀が、六千五百万年前に突然終了し、それとともに恐竜類も滅びたことに関しては、先稿「恐竜を絶滅させた巨大隕石」で述べたように、太陽系の中で発生した隕石がユカタン半島に激突した結果、地球環境が激変したことに主要な原因があることについて、ほぼ異論がないところであろう。

続きを読む "恐竜を絶滅させたもう一つの原因:昆虫類" »

2008年1月28日

宇宙の驚くべき実像:銀河爆発の可能性

ここ数年間における天文学の進歩は目を見張るばかりだ。地球からはるか彼方にある惑星が次々と発見されているのはその象徴的な出来事である。最近日本ではUFO論議が盛んになっているが、それは、このような惑星に高度な知性を備えた生き物がいるかもしれないという予測が、現実味を帯びて語られるようになったからだろう。

続きを読む "宇宙の驚くべき実像:銀河爆発の可能性" »

2008年2月26日

オウサマペンギンと地球温暖化

大西洋とインド洋の亜南極地帯の島嶼に生息するオウサマペンギンは、南極圏に生息するコウテイペンギンに次いで大型のペンギンである。かつては亜南極の海に広く分布していたが、19世紀中に、航海者によって乱獲され、一時絶滅寸前にまで減った。船乗りたちはオウサマペンギンの脂肪を料理用の油として使っていたのである。

続きを読む "オウサマペンギンと地球温暖化" »

2008年7月27日

元宇宙飛行士 E.Mitchell 宇宙人を語る

NASAの元宇宙飛行士で、アポロ計画に従事し、人類では最も長時間の月面滞在記録をもつエドガー・ミッチェル Edgar Mitchell 氏(77歳)が、宇宙人の存在について発言し、話題を呼んでいる。氏は、宇宙人がこれまでに何度も、地球を訪れたことがあるにかかわらず、政府はそれを60年間にわたって隠蔽してきたというのだ。

続きを読む "元宇宙飛行士 E.Mitchell 宇宙人を語る" »

2008年8月 9日

生命とダイアモンド

地球上の生命がどのようにして生まれたか、詳しいことはほとんどわかっていない。ひとつの仮説として従来有力だったのは、宇宙の外の天体からもたらされたというものである。ある時期地球に衝突した天体に原始的な生命体が含まれていて、そこから地球の生命の歴史が始まったと推測するものだが、説明できないことを、神の業に帰するのと同様、都合がよすぎるという批判が強い。

続きを読む "生命とダイアモンド" »

2008年9月 1日

ゲリラ豪雨日本列島を襲う

今年の夏も、前半は昨年に増して暑さが厳しかったが、後半は雨模様の日が続き、しかもすさまじい勢いの集中豪雨が日本各地を断続的に襲った。気象庁によれば、ゲリラ豪雨と称される集中豪雨は、全国39箇所において過去最高の雨量を記録したそうだ。静岡県の富士市では一時間当たり113ミリの雨量だったというが、これがどれほどすさまじいものか、経験した人でなければわからないだろう。

続きを読む "ゲリラ豪雨日本列島を襲う" »

2008年9月 8日

東京海底谷のゴブリン・シャーク

東京湾の入り口付近が深い海底の谷になっていて、そこに様々な深海魚が生息しており、とりわけサメの仲間は40種類を数えるということだ。世界の海の中でこんなにも多くの種類のサメが集中していること自体珍しいそうだが、それが大都会の目と鼻の先で展開しているというのも、非常に珍しい。

続きを読む "東京海底谷のゴブリン・シャーク" »

2008年9月13日

地球の先端に浮かぶ不思議な雲

この夏、国際宇宙センターが不思議な雲を捉えた。その雲は地球の先端部、大気圏が宇宙空間と接するところに浮かんでいた。高度でいえば7万6千メートルから8万5千メートルの上空にあたる。通常の雲が発生するのはせいぜい1万8千メートルの上空が限度とされるから、これは非常に珍しい雲といえる。

続きを読む "地球の先端に浮かぶ不思議な雲" »

2008年9月20日

恒星とその惑星:写真撮影に成功

恒星とその惑星らしいものが同時に映った写真を撮影することに、トロント大学の研究グループが成功した。その恒星 JRXS J160929. 1-210524 は、さそり座の一角にあって、地球からの距離は約500光年、太陽の質量の85パーセントほどの大きさである。一方惑星と思われる星は、木星の8倍ほどの大きさで、恒星からの距離は、太陽―地球間の距離の330倍である。

続きを読む "恒星とその惑星:写真撮影に成功" »

2008年10月20日

月と地球:探査衛星かぐやからの報告

月の探査衛星、正式には月周回衛星「かぐや」から送られてくる報告が、月と地球の歴史に関する貴重な情報を提供してくれるようになった。かぐやが撮影した月面の映像は、世界中でもっとも緻密なものなので、科学者たちは地球にいながら月をつぶさに観察できるようになったのだ。

続きを読む "月と地球:探査衛星かぐやからの報告" »

2008年11月14日

深海の奇妙な生物たち

深海に生息する類のタコには墨袋がない。タコが墨を吐き出すのは敵から姿をくらますためだが、深海はもともと真っ暗なので、その必要がないからである。

続きを読む "深海の奇妙な生物たち" »

2009年3月31日

流れ星の大気圏突入とその残骸

太陽系を遊泳している天体が地球に接近すると、地球の引力に吸い寄せられて流れ星となり、大気圏に突入するのはよく見られることだ。ほとんどの場合、流れ星は大気圏突入時の衝撃によって、こなごなになってしまうので、その残骸を突き止めることは不可能に近かったが、このたびNASAのグループが、それを見つけ出すという快挙をなしとげた。

続きを読む "流れ星の大気圏突入とその残骸" »

Page :  1 | 2 |All pages



ブログ作者: 壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2006