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日本語を語る



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2007年11月 9日

まく、まぐはふ、とつぐ:古代日本語の性交表現

生きとし生けるものにとって生殖は最も根源的な行為であるから、それにつながる性交は生きることのうちにも最も大きな関心事である。生き物にとって、性交の喜びを抜きにしたら、生きる喜びはないに等しいだろう。それは人間においても同様である。

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2008年2月12日

シーン:静かさの表現

現代の日本語には、静かさを表現するものとして、「シーン」という言葉がある。今では当たり前の表現だが、そんなに古い言葉ではない。文学作品上に始めて現れるのは、夏目漱石の「虞美人草」の中でということだ。昭和になってから、「鉄腕アトム」で知られる漫画家手塚治虫が使用したことから、一般に普及したといわれる。

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2009年3月28日

日本語の人称表現:ヨーロッパ言語の人称代名詞との比較

ヨーロッパ言語はどの民族の言葉でも、人称にかかわる表現は、長い歴史を通じてほとんど変わることがない。英語では一人称代名詞は「アイ」 というが、これは英語が独立した言語として成立して以来変わっていない。フランス語の「ジュ」、ロシア語の「ヤー」も同様である。

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2009年4月 3日

人称代名詞の変遷

前稿では日本語の人称表現が持つ特殊な性格について述べた。ここではその人称表現、とりわけ人称代名詞がどのような歴史的変遷をたどってきたか、確認しておきたい。

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2009年4月 9日

あなた:呼びかけの言葉OR二人称代名詞

「あなた」とはやさしい響きのする言葉だ。いまでは話の相手方に呼びかけるときの呼称、あるいは二人称代名詞としてもっともよく使われている。

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2009年4月17日

ら抜き言葉:日本語を語る

一時期、「ら抜き言葉」に対して非難が沸き起こったことがあった。本来「食べられる」というべきところを、今時の若者は「食べれる」という具合に「ら」を抜いていう、それが耳障りだと、主に年配のものから苦情が呈せられたのである。この現象をとりあげ、日本語の乱れを嘆く向きも多かったものだ。

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2009年4月24日

さ付け言葉(敬語の過剰):日本語を語る

最近の若い人は、「それでは座らさせていただきながら、ご説明を申し上げさせていただきたいと思います。」などという言い方をする。筆者などは「座って説明致します」で十分丁寧な言い方だと思っているので、こういう言い方は非常にくどく聞こえる。そのうえ、文法上は「座らせて」というべきところを「さ」を加えて、「座らさせて」といっている。くどさもここまでくれば笑えない。

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