メイン

日々雑感




2008年6月14日

ナメクジに塩

雨もよいの鬱陶しい日が続いている。今年は例年より半月以上も入梅が早かった。雨の量も多くなりそうだ。これは春以来の傾向で、今年の四月は関東地方で、観測史上最も多い降雨量を記録した。

続きを読む "ナメクジに塩" »

2008年6月25日

大内宿を歩く


今年の七月に筆者が定年退職するのを記念して、職場の連中が送別旅行を催してくれた。マイクロバスのレンタカーを借り、一泊二日で会津方面へ行こうというのである。計画を煮詰めるに当って、幹事役が筆者に、寄りたいところがあればいえという。そこで筆者は迷うことなく、大内宿を歩いてみたいと答えた。

続きを読む "大内宿を歩く" »

2008年7月26日

ネット上の罵り合い

インターネットの普及は人間同士のコミュニケーションのあり方を大きく変えつつある。メールやブログあるいはSNSといったコミュニケーションツールを通じて、個人間や企業間のコミュニケーションが飛躍的に便利になった。いまや我々は、地球上のどこにいても、いついかなるときにおいても、話しかけたい相手にメッセージを発信し、オンラインで互いに情報をやり取りすることができる。

続きを読む "ネット上の罵り合い" »

2008年8月28日

原爆の投下訓練:パンプキン爆弾

戦後63年を経て、日本人の戦争体験が風化しつつあるといわれるが、その中で1945年3月10日の東京大空襲に始まる戦争末期の無差別爆撃については、体系的な調査も十分とはいえなかった。この無差別爆撃は、初期の爆撃が主に軍事施設を対象にしていたのとは異なり、一般の住宅地域を標的にしたもので、膨大な数の庶民が犠牲になった。米国はこれを、日本人の戦意を喪失させるために必要な行為だったと弁明している。

続きを読む "原爆の投下訓練:パンプキン爆弾" »

2008年9月 1日

羽田のアナゴ料理屋

仕事の縁で親しくしている人が数人いて、節目節目に都内の料理屋に集まっては、銘酒を堪能し料理に舌鼓を打ちながら、浮世話に花を咲かせるのを楽しみにしている。この度は筆者ともう一人の男(K氏)が定年で勤めていた職場を去ることとなったので、他の連中が我々の送別会に事寄せて、久しぶりに集まろうということになった。

続きを読む "羽田のアナゴ料理屋" »

2008年9月 2日

柔道から Judo へ:進化するジュードー

不振が目立つ近年の日本の柔道界だが、その中で今回の北京オリンピックでの石井の金メダルは、無論快挙というべきだが、反面見るものに複雑な思いをもさせた。石井の勝利には、我々が思い浮かべるような柔道本来の痛快な一本技は全く見られず、相手との駆け引きばかりが目立ったからだ。

続きを読む "柔道から Judo へ:進化するジュードー" »

2008年9月 8日

伊東温泉東海館:昭和初期の木造旅館を見る


伊豆伊東の温泉街の一角、松川の流れを背後にして、古びた木造の建物が立っている。東海館といって、かつては温泉旅館だった建物である。今は市の観光施設に衣替えして、一般の人々に開放されているから、伊豆に遊んだ人は気軽に立寄ることができる。

続きを読む "伊東温泉東海館:昭和初期の木造旅館を見る" »

中川一政美術館を訪れる


中川一政といえば、荒々しいタッチでゴッホの絵を思わせるような作風で知られる洋画家だ。美術を含めてアカデミックな教育は受けていないが、多方面な才能に恵まれ、短歌や随筆にも優れたものを残した。明治の半ばに生まれ、97歳という生涯を平成まで生き残ったわけだから、まざに日本の近現代を体現したような人だった。

続きを読む "中川一政美術館を訪れる" »

2008年9月15日

人間の排泄物をエネルギー資源に:サンアントニオ市の下水道発電

牛馬の糞が燃料になるこことは広く知られている。草原の民の中には、家畜の糞を乾燥させて、それを主要な燃料として使っているものもある。家畜の糞で可能なことが、人間の排泄物でもできないわけがない。実際人間の排泄物の中にはメタン成分が豊富に含まれ、それを燃料に利用することは、大いに可能なのだ。

続きを読む "人間の排泄物をエネルギー資源に:サンアントニオ市の下水道発電" »

本所吾妻橋のもつ焼屋「稲垣」に集う

筆者は現役最後の職場を三年半も勤めたので、その間に多くの人と出会った。それらのうち今は転出してほかの職場で働いている連中が、筆者の定年退職を記念して、送別会を開いてくれた。場所は地下鉄本所吾妻橋駅近くにある「稲垣」というもつ焼屋である。

続きを読む "本所吾妻橋のもつ焼屋「稲垣」に集う" »

2008年9月21日

東山魁夷の童画展を見る


幻想的な風景画で知られる日本画家東山魁夷の童画展が、千葉県市川市の東山魁夷記念館で開かれている。東山魁夷は東京美術学校(現東京芸術大学)に在学中の昭和初期から終戦近くに至るまで、数多くの童画を製作したが、それらは後年の作品の陰に隠れて、今まであまり注目されることがなかった。だが、それらには風景画の大作とはまた一味違った趣がある。今回はそんな童画をまとめて展示する初めての試みだというので、期待しながら出かけてみた。

続きを読む "東山魁夷の童画展を見る" »

2008年9月24日

巨大ダイアモンド鉱石、レソトで発掘

巨大なダイアモンド鉱石が南アフリカのレソトで発掘された。478カラットあり、歴史上20番目の大きさだそうだ。形がまとまっており、これをうまく研磨すれば150カラットのダイアモンド宝石を作り出すことができる。しかも色合いや透明度の点では、第一級の品質を持つことになるだろうといわれている。

続きを読む "巨大ダイアモンド鉱石、レソトで発掘" »

2008年9月27日

おいしいお茶の入れ方:テアニンとカテキン

筆者は、若い頃はコーヒー党で、暑い日でも寒い日でも、ブレーキングタイムでも食事をした後でも、コーヒーばかり飲んでいたものだが、50を過ぎた頃から日本茶のうまさもわかるようになり、最近ではもっぱら日本茶ばかり飲むようになった。それにつれて、お茶の味にもこだわるようになり、多少値段が張ってもうまい茶葉を求めるようにもなった。

続きを読む "おいしいお茶の入れ方:テアニンとカテキン" »

チョコレートの心臓病予防効果

チョコレートに心臓病を予防する効果があることを、イタリアの研究グループが突き止めた。モリ・サニというプロジェクトがそれで、毎日少量のブラックチョコレートを食べ続けることが、血管の炎症を防ぎ、ひいては心臓血管障害や脳卒中の予防につながるというのだ。ただし食べ過ぎると効果がなくなり、またミルクチョコレートではだめだということだ。

続きを読む "チョコレートの心臓病予防効果" »

2008年10月 1日

ライオンの生態:悲しき雄ライオン

ライオンは少数のオスを中心にして多数のメスとその子供たちが集団を作って生息している。群れの中でのオスの権威は絶対で、メスたちは自分たちの力でしとめた餌をまずオスにささげる。だからライオンの社会は、人間社会のハーレムによく喩えられてきた。

続きを読む "ライオンの生態:悲しき雄ライオン" »

2008年10月24日

離婚したら家も半分ずつ:カンボジアの不幸なカップル

離婚すると、当事者には面倒なことが色々起こるものだ。子どもがいれば、どちらがどの子の親権を行使するかを巡って激しい争いが起こる。財産の分割をどうするかも、厄介な問題だ。

続きを読む "離婚したら家も半分ずつ:カンボジアの不幸なカップル" »

2008年10月31日

渡り鳥の驚異的能力:シギたちのノンストップ飛行

渡り鳥は季節ごとに長い距離を飛行して、子育てや餌の確保に努めているものだが、中でもシギの類は長距離を休みなく一気に飛ぶことで知られている。

続きを読む "渡り鳥の驚異的能力:シギたちのノンストップ飛行" »

2008年11月 1日

2008ワールドシリーズ:フィリーズが28年ぶり2度目の制覇

2008年のワールドシリーズは、ナショナルリーグのフィラデルフィア・フィリーズがアメリカンリーグのタンパベイ・レイズを4勝1敗で破り、28年ぶり2度目の制覇を果たした。フィリーズは初戦敗退の後4連勝、しかも第5戦では6回表の攻撃中大雨に見舞われ、ワールドシリーズ史上初めてのサスペンデッド・ゲームになるおまけまでついた。

続きを読む "2008ワールドシリーズ:フィリーズが28年ぶり2度目の制覇" »

2008年11月 4日

有楽町で逢いましょう:フランク永井死す

誰しも、少年時代から青年時代にかけて口ずさみ、生涯思い入れの深い歌やそれを歌った歌手の思い出を持っているものだ。筆者にとって、フランク永井はそんな歌手の一人だった。昭和30年代の高度成長期に東京で育った筆者にとって、フランク永井のあの低音の歌声は、いまでも少年時代の幸福な日々の追憶と結びついている。

続きを読む "有楽町で逢いましょう:フランク永井死す" »

2008年11月12日

フランス人とセックス

フランス人がセックスを巡る事柄に鷹揚なことはよく知られている。特に女性は、ほかの国の女性たちに比べセックスへのタブー意識が弱いとされる。既にヴィヨンの時代から、パリ女たちはセックスを謳歌し、年老いた女たちもセックスの喜びから遠ざけられることを何よりの痛恨事としてきた。

続きを読む "フランス人とセックス" »




ブログ作者: 壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2006