20代末期から40代前半の女性を熟女と呼べるとすれば、彼女ら熟女たちは、他のどの年代の女性よりも、セックスに対して積極的である。それもそのはず、そのことは人類の女性に遺伝的に仕組まれた傾向なのだ。こんな仮説を、米テキサス大学のデヴィッド・バス(David Buss)博士が最近の研究レポート"Personality and Individual Differences"の中で展開している。
熟女のセックスをクーガー・セックス(Cougar Sex)というのだそうだ。本来の意味は、成熟した女が年下の若い男とするセックスのことだ。つまり成熟した女、すなわち熟女が、その旺盛な性欲を年下の未成熟な男を相手に発散する、これをクーガー・セックスという言葉で表現するらしい。
熟女たちが他の年代の女たちよりセックスに対してより激しくなるのは、人間の歴史と、それがもたらした進化のプロセスの結果と、関連がある。
人類の長い歴史のなかで、ほとんどの時代は、今日のように子育てが楽ではなかった。子どもの死亡率は非常に高く、無事成長できるものの割合は非常に少なかった。その結果、親たちはなるべく沢山の子どもを生もうとしてきた。それは、男より女において顕著な傾向を示した。
女の生涯区分の中で、20台末期から40代前半は、青年期と高齢期にはさまれた時期である。この時期に女性の性欲が非常に高まるのは、閉経を前にして、残された妊娠能力を最大限発揮させ、新たな妊娠を勝ち取ろうとする潜在的欲望の促すところなのだ。
10台から20代半ばまでの青年期においては、女性はゴク簡単に妊娠することができる。セックスに貪欲にならなくても、子どもを相応に授かることができるわけなのだ。これに対して40代後半以降は閉経とそれにつづく時期であり、女性の性欲は著しく低下するため、子どもを授かることは容易ではない。クーガー・セックスは、老い行く女たちにとって、妊娠の最後のチャンスと結びついているのだ、以上のようにバス博士は結論づける。
人間の女性たちが大昔から、子孫を残すという目的に向かって、男性以上に積極的にかかわってきたことが納得される研究だ。

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