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故旧忘るべき Auld lang syne:バーンズ


ロバート・バーンズの詩「故旧忘るべき」 Auld lang syne (壺齋散人訳)


故旧忘るべき

  いかでか 故旧
  忘るべき
  いざとれ杯
  去りし日のため

  去りし日のために
  去りし日に
  いざとれ杯
  去りし日のため

  君は君の
  我は我の
  いざとれ杯
  去りし日のため

  二人 野を行き
  花を摘み
  歩き疲れて
  歌ったね

  小川で一日
  泳いだね
  泳ぎ疲れて
  歌ったね

  手を握りあおう
  我が友よ
  いざ飲み干そう
  去りし日のため

Auld lang syne は、バーンズの詩の中でも最も有名なものである。スコットランドの旧いフォークソングをもとに作り直したものと思われる。ただの詩ではなく、これもスコットランドに伝わるメロディに乗せて歌われ、また伝統的なフォークダンスでも踊られる。

この歌は、スコットランド人にとって特別な意味を持っている。毎年のニューイヤー・イヴには必ず歌われ、第二の国歌ともいうべきものになっているのだ。

Auld lang syne は、スコットランド方言で、'days gone by' を意味する。友人との過ぎ去った日々を回想する歌であることから、別れの歌にも転用され、世界中で歌われている。日本では、「蛍の光」として、卒業式で歌われるのはいうまでもない。


AULD LANG SYNE - Robert Burns

  Should auld acquaintance be forgot,
  And never brought to mind?
  Should auld acquaintance be forgot,
  And auld lang syne?

  For auld lang syne, my dear,
  For auld lang syne,
  We'll tak a cup of kindness yet,
  For auld lang syne!

  And surely ye'll be your pint-stowp,
  And surely I'll be mine,
  And we'll tak a cup o kindness yet,
  For auld lang syne!

  We twa hae run about the braes,
  And pou'd the gowans fine,
  But we've wander'd monie a weary fit,
  Sin auld lang syne.

  We twa hae paidl'd in the burn
  Frae morning sun till dine,
  But seas between us braid hae roar'd
  Sin auld lang syne.

  And there's a hand my trusty fiere,
  And gie's a hand o thine,
  And we'll tak a right guid-willie waught,
  For auld lang syne


関連リンク: 英詩のリズムロバート・バーンズ Robert Burns






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